noteで発信、3年継続してみた。【181本・693,944文字】
総務部のこやまです。
2021年の8月から突然始まった弊社の発信活動ですが、3年を迎えます。
毎年やっていることなのですが、いいタイミングなので振り返ります。
1年目:2021年8月~2021年12月
「オウンドメディアは1日にしてならず」を痛感した期間でした。
はじめての記事は公開ボタンをおっかなびっくり押して、社内・社外の関係者や友人に「読んでね!ChromeとFirefoxとSafariとIEからスキしてね!」と自ら広めていたのは後にも先にもこの時だけです。
いきなりの変数、巻き起こる
2021年12月、「今週のオススメnote5選」に【大掃除、どうせやるならちゃんとやった話】が登場し、#等身大の企業広報 総集編 でもご紹介いただきました。弊社、当時note pro導入しておりませんでしたが―。
こちらをきっかけに弊社を知っていただいた方や、フォローいただいた方も多かったようにお見受けしますし、”こういう発信でいいんだな” を認識するに至った弊社にとっても大切な1本と考えています。
最後に背中は押していただきましたが!
2年目:2022年1月~2022年12月
静岡っぽい表現では、「ちっとらっつ」くらいのペースで、2年目になると少しずつ活動が結実するようになった印象があります。
また2022年8月には、運用1年のタイミングでnote pro導入に至ります。
2022年はPR活動がフル稼働した最初の1年です。
noteで記事を55本公開しましたが、「魔境の謎部屋、改装してみた。」や、デジタル文脈の発信など、"イシダテックっぽさ" が前面に押し出された1年だったのではないでしょうか。
外部波及→Z世代の注目企業200選へ
弊社の場合は、「協力関係」を構築させていただいたことが好循環を生んだ要因の一つと表現して差し支えないでしょう。
弊社の軸は「ひとりでも多くの方にイシダテックを知っていただく」こと。
そこに合致する前提下ではご協力も惜しみません。
またSNSデータから見る「Z世代の注目企業2022」上位200社の中盤くらいにランクインを果たします。「Z世代が就職活動でよく参考にしている19のメディア」における上記対象記事のエンゲージメント量を測る調査であり、ポジ/ネガ双方を含む反応とされているので参考情報に留まりますが、エンゲージメント量がそれなりにあることが証明されました。
Webサイトリニューアル&DX認定
そして並行して2022年4月~12月にWebサイトリニューアルやDX認定取得に向けた動きが社内で進み、発信もなされてきました。当然意図はあり、
業務への取り組み姿勢を間接的に伝える
変化や変革への意識を社外にも広める
社内に向けた意図 / 意義の言語化
これは、①お取引先 ②潜在層含む採用候補者 ③社員 をはじめとするご関係者のみなさんに「あるある~!」と共感しつつ読んでいただくことも多いと伺っています。
3年目以降:2023年1月~現在
メディア(他社オウンドメディア含む)露出
事例提供や登壇等のご協力
オフライン含むイベント
と、「幅」がかなり広がってきています
オンライン→オフライン、つまりnote読んでご来社、というケースも多く、発信するという姿勢そのものが好意的に伝わっていたのかもしれません。
本業メディア露出|TV・新聞など
外部メディアでの掲載も一定数行われるようになっています。
焼津港におけるAI導入検証は社会的な注目度の高さも背景に、新聞・TV等でもご紹介をいただきましたが、導入事例の公開さえも稀な弊社にとっては、このような形でご紹介いただく機会はありがたいものです。
本業外メディア露出|日経・日経クロストレンド
こちらは余談みたいな話ですが、担当記者である寺村さんのワードチョイスがただひたすらに味わい深いのでぜひご覧ください。笑
その他:展示会への出展
理屈っぽく考えつつも、社長曰く「アガってた」から決まった展示会出展。できることはやろうよね作戦の一環にはnoteでの発信も含まれています。
姿勢としては全体的に受身よりだった弊社が、自らオープンな場に登場することさえもできるようになってきました。
定量/定性的によかったこと
定量的にもわかりやすそうな指標を2つだけおいておきます。
定性的なメリットは上げだすとキリがないので絞りました。
Search Console より検索パフォーマンス
もともとどれだけ少なかったんだ?と思えて仕方ないですが(笑)
Web上におけるパフォーマンス向上を示す一つの指標として。
オンライン / オフライン双方での多様な活動ありきの数値であることは前提ですが、大きな変化の1つではないでしょうか。
noteダッシュボード
このタイミングで10,000スキに到達しました。
note内で定量的に優れたアカウントは無数に存在すると推測しますし、自社メディアでこれを上回るPVを持つ企業も無数にあることは知っています。
でも忘れてはなりません、先述したように従来Webページへのアクセスが月間300件くらいだった企業であることを―。
ご覧いただきありがとうございました!
定性①:求人への応募
増加数は具体的な数値としては出せず、制度面における変更(完全週休二日制導入など)の影響も多い分野ですが、履歴書に「noteを読んで…」と書いてくださる方や、私との対話の中で「note読んできまして…」という言葉が候補者の方から出ることも。
インターネット上の情報が乏しかった弊社において企業理解促進等の一助になり、入社しなければわからない、思ってたのと違う、よくわからないから応募しない、そんなハードルが越えられていたらうれしく思います。
定性②:インターンシップが開催できるように!
なぜ「開催できるように!」と表現するかというと、応募される方がいないとできないからなのですが。高校・高専・大学・大学院、さらに他社内定者インターンに社会人研修まで、この3年間で受入させていただきました。
過去の取り組みとして積極的に発信する意味合いはこういった点にもあり、取り組み同士が繋がり、好循環が起こせていたような感触もあります。
さいごに:3年間の学びと反省
餅は餅屋である、できないものはできない
noteでの発信という狭い括りのPR活動にも多種多様な要素があります。特に私のようなその分野に経験がない担当者にはできないことがあるのは必然です。これはかつてのセミナーでも言ってましたね。
Do or Do、そして継続
それでもなお、「やる」または「やる」しかありませんでした。
継続することが重要なのは改めて申し上げるまでもなく、私が気合と根性と表現する一方、ソウルドアウトさんがnoteに理路整然とまとめられていました。笑
属人化の極みであり、再現性が微妙かもしれない
企業と受け手との間に必ず「担当者」が存在し、弊社の情報は良くも悪くもフィルターを通過してから届いていたはずです。
担当者が変われば、また違う形の発信活動に変容していくでしょう。
リセットとして捉えるか、変容と捉えるかは微妙な観点ですが、全く同じことが再現できるか?というと難しい気もしています。
最後におしらせがあります。
おわりに:おしらせ
イシダテックを2024/09/15付で退職することになりました。
もはや総務部ではないですが、在職中は気合と根性で大学院へ通学しつつ、多種多様な領域への関与でその知恵は深まり、足りないスキルは磨きながら過ごしてきました。限界を定めなければ、あとは前に進むだけです。
そしてみなさまのお力添えもあって超強力な地盤ができ、私が求職中の広報担当者だったら喜んで引き継ぎたいレベルの盤石さを備えています。
企業の発信の場での私的なご報告となり大変恐縮ではございますが、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。