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#notethon 開催のお礼と記事創出プロセスV.1.0の共有

おはようございます。イシダテックの石田です。#notethon 24時間目を担当しております。

2023/9/21。日の出直後の旧焼津港。#notethonの終盤に見る景色は、曇っていても綺麗です。

ありがとうございました!

「絶望の1日」と担当のこやまが開幕宣言をした記事から、はや24時間が経とうとしています。

悲壮感が伝わってきますが、本人は活き活きしています。そう、この時までは。


#notethon 実行にあたり、ともに乗り切ってくださった皆様、本当にありがとうございました!

そして開始直後からリアルタイムで「スキ」を押してくれた方、深夜早朝でもお読みになってくださった方、面白がっていただいた方、ありがとうございます!!

深夜のリアルタイム勢に驚きを隠せないこやま。


24時間連続で更新する、そんな #notethon の着想を得たのは、たしかnoteのイシダテックアカウントで取得したバッジを、なんとなく見ていたときだったような気もしてきました。

バッジとは:
ゲーミフィケーションの適用例の一種で、システム運営側が、コストがゼロに近いトークンを条件を満たしたプレーヤーに発行することで、プレーヤー達のやる気を出すシステム。

たぶんこういうこと、という雑解説ですみません。

バッチには、毎日連続投稿、毎週連続投稿、毎月連続投稿・・・と、ここまでの頻度に向けたバッジは用意されています。

毎週連続投稿、毎月連続投稿はゲットしています。

ところが、毎時連続投稿のバッジは存在すらしていない。「毎時連続投稿(記事)ー記事を24時間連続で投稿してみましょう!」が、ない。
note様も上場会社、軽い気持ちでは言えないのでしょう。ただしエンジニアリングを行う者同士、気持ち悪さはあったはず。

な い な ら や れ ば い い の で は ?

そんな狂気を出してみたのが発端だった気がします。note様毎時間更新バッジくださいよろしくお願いいたします。

イシダテックの記事創出プロセス

2年間で担当のこやまを中心に固められてきた知見を共有したい

日本経済新聞社曰く、「お世辞にも知名度が高いとは言えない」我々です。

しかしながら、毎週、試行錯誤を続けながら固めていった運用や知見を見える化してそれを公開すれば、もしかしたらnoteを執筆する立場の方々やお読みになる方々に、何らかの学びや気付きがあるのではないかーというかこれぐらいしか、今できるお礼がないーそう考え、継続的に記事を生み出す全体像、note記事創出プロセスを見える化して共有します。

これが水準的に高いものでもないと思いますし、議論の余地も沢山あると思いますが、一旦見える化して皆さんとブラッシュアップすることで、より速く(例えば30分に1回とか)、より遠くへ(例えば48時間とか)行けるものと確信しています。

「あ、はい、石田です。え?島田労働k・・・ええ、もちろん30分、48時間は冗談です」

脳内の想定問答

記事創出プロセスのコツ、これまでの論点

note記事の創出のコツ・・・それを一言でいつも表してきたものは、おそらく下記のようなものです。

気合!根性!水曜日!

いろいろコツはあるけれど、最後は気合、根性、そして水曜日という曜日、という流れでした。そこに気合はあるんか?が逆説的にZ世代の合言葉でした。
白岳しろの中の人もそう書いています。

その大切なポイントの正体こそがこちら。そう、「気合と根性」なんですね。


その他のコツは下記のセミナーでこやまが詳しく言ってくれてました。

もう少しプロセスで考えてみる

気合と根性、なんと甘美な響き。
そしてなんとも曖昧であります。曖昧なものは、すべて細かく切り刻んだ上で見える化してみたくなります。
そんなわけで、#notethon で切羽詰まるこやまに「こういうことか?」と聞いてみます。

こやま「えぇ・・・(読めない)たぶん、そっす!(読めないけど)」


・・
・・・たぶんこう。

なんか思ったより複雑でした。

少し細かいところもあるので、ぜひぜひご興味ある方はダウンロードいただき、PDFでご覧ください。資料は留意点をご覧になったうえで、どうぞお好きにご活用ください。

資料利用上の留意点
以下3点を守っていただければ、どのようにでもお使いいただいても構いません!
1)利用にあたり、イシダテックが作成した資料であること(フィードバックがほしい)を消さないこと
2)利用にあたり、出典(このnoteのURL)を明記していただくこと(#notethonの雰囲気を知ってほしい)
3)この資料単体で販売しないこと(誰にでも簡単にアクセスしてほしい)

売れたものではないとは思いますが・・・笑

プロセスの概要

1本のnote記事を継続的に生み出すためには、4つの大きなプロセスを経ています。各プロセスは、何を書くか案を出して固める「企画」、実際に執筆する「製作」、執筆した記事を読まれる状態にする「展開」、そして改善活動にあたる「振り返り/学習」です。気合と根性の文字はございません。

企画

企画段階では、社内の人もそうですが、特に担当者(こやま)はインプットを最重要視します。
特に大切になるのは、前回からの振り返り事項もさることながら、「他人の記事」。まずは徹底的に読み込むところから始めます。このインプットからできあがるのが、ネタ。まだ何になるかわからない状態のトピックの箇条書きみたいなものです。場合によっては箇条書きですらなく、ぼんやりした状態のものです。

「任意記録媒体」とはつまり、どこの何かわからないけども記憶しておくところです。個人のメモだったり、notionだったり記憶の彼方だったりします。

次に、そのネタをもとに社内で雑談をします。チャットにぶん投げておいた情報をもとにしたり、通りすがりに「あのさあ・・・」と話したり・・・。

投げっぱなしで自然消滅するやつもあります。

まだまだ有象無象の状態のものを「仮テーマ」として記録していきます。仮テーマが記録されているGoogle Spreadsheetはこんなイメージ。

ネタバレにならぬよう、すでに公開されたものを選んでいます。

実際にこれらが明確なテーマになり、いつ公開目指すかを話し合うのが、会議体である週次定例会です。定例会で大まかな公開スケジュールが決まります。
当然、来週分が実は決まっていない、といったことも時々あります笑
あ・・・気合の文字が見え隠れしてきましたね。

製作

まず最初にお断りしなければいけないのは、タイミングの記載「随時」。
これは次工程の展開のタイミング=水曜日にばっちりと引きずられて、月曜日か火曜日になることが多い・・・ほとんどです。

なんなら水曜にこのプロセスが遂行されることも。

後々のレビューや修正が楽になることと、クラウド上に(ほぼ)リアルタイムで保存できるため、いきなりnoteの編集画面を叩きます。
特に、複数名で同時に編集したい、といった場合にはnote Proのメンバー権限管理の機能が便利すぎます。
社内の場合は、共有用リンクを利用して進捗を送ったり、土壇場で引き継ぐこともややあります。

これが正しいレビュープロセス。ちなみに2023/8/30はもちろん水曜日。
石田が担当する場合に起こりがちな、「あとはよしなに!」と土壇場で投げるタイプの、レビューという名の実質的な製作依頼。

タイトルやサムネイル、ハッシュタグは記事公開の直前に、note上のトレンドなどを鑑みながら決定する事が多いです。これは、弊社の記事でnote内の回遊的な流入を狙っているためです。

さらに記事の裏話や、本題から脇道に逸れているけれど伝えたいお話は、note proのメンバーシップ機能を利用してメンバー限定で執筆します。

↑はイシダテックの現在のメンバーシップ。0円です(やる気はあります)

展開

さて水曜日です。毎週、水曜日がやってきます。憂鬱な水曜日もあります。

(水曜)

前工程「製作」にてnote上に保存している記事を、リアルタイムでそのまま投稿(勝手に命名:オーガニック投稿)するか、「予約投稿」します。ちなみに #notethon のルールはオーガニック投稿にしています。

み、自らに縛りを課すほど、より強い呪術が使えますしね・・・


なぜ普段は予約投稿なのか?それはセルフレビューの機会をダメ押しで増やすためだそう。

石田「予約投稿さ、あれ何のため?」
こやま「私信ではないので、間違いに気づくチャンスを増やすため」

・・・まともじゃないですか。メール送信直後にゾーンに入って誤字脱字に気づくアレですね。
#notethon実施中に聞いてみた。時刻は4:34AM


弊社では、参照元(記事をお読みになる方がどこから来てくれるか)のバランスをなんとなく気にします。できるだけバラエティ豊かな方々に届いてほしい、という気持ちがあります。

イシダテックnoteの参照元の例。バランスは検証中。日々勉強!

そのため、2023年8月あたりからは、対象の記事をきちんと他の媒体でもご紹介して、より多くの方に弊社のことを知ってもらう機会を増やそうとしています。これがSNS連携です。

FacebookやXで見かけた場合には、どうぞそちらからもご訪問くださいませ!

マガジン化とはー。
最近弊社のことを知っていただいた方にもわかりやすいよう、随時「マガジン」という形で、類似のトピックや特定のテーマに沿った記事をまとめています。これを勝手にマガジン化と呼びます。

マガジン化は、そもそも類型にしたい記事群の他に、何かまとめてお伝えしたいニーズが発生したときに作られる傾向にあります。

例えば!

「御社のDXの取り組み、教えてよ!」というコメントを頂戴したときに作ったもの。→#DXシリーズ

「最近、わさびやってるんでしょ?」という質問をいただいたとき、「いやいや育てているのはNEXTAGEさんでして、そもそもの出会いは・・・」って毎回回答するのが面倒で(失礼)作ったもの。→#WASABI

といった具合に、テーマやトピックでまとめて、できるだけ参照しやすく、読みやすい工夫を研究中です。

振り返り/学習

このままでいいのか、いけないのか、それが問題だー。

昔は生きるべきか、死ぬべきか、という訳が優勢だった気もする。

ハムレットと同じ悩みを抱えます。そこで、週次の定例会に備えて定量的なデータと定性的なデータを収集します。

データの内容は使用しているサービスから得られるものがほとんどですが、そのうち大半は、note proの「アナリティクスβ」機能で事足ります。

こやまは、縦軸に量、横軸に時系列を取ったトレンドグラフ(下図)をよく参照しているそう。
このウネウネをある程度の期間で見ると、ひらめくものがあるらしい。

これらの定量的なデータに加えて、「通知」欄の内容(スキ、コメント)とタイミングが、どのような読者の方が、何に対して、いつフィードバックをしてくれたのか汲み取る、いいデータになるようです。

・何ヶ月も前の記事が急に人気になっている!なぜ?
 →他の記事に掲載されて、その記事が人気になった。掲載されたトピックには人気が集まっている。
・普段スキしない、フォロワーでない人が良いね連発してくれている!なぜ?
 →特定の会社内で紹介された、メディアに掲載されていた、隠れた世の中のトレンドだったなど。


4:00AM台にちょうどよい通知がなかったので、キャプチャは自演です。


インサイト、データ類が次のインプット
これらのデータ類を観察し、変わったことや嬉しいこと、注目するべきことがあった場合には、社内ChatやX等を中心に何があったか発信しています。(こやまが)
それに対して、広報やPRに関係のあるチームがリアクションすることで、担当者のインサイト(事象の原因と結果に対する鮮明な仮説や洞察)が強化されていくものかなと思います。
そしてのこのインサイトとその根拠のデータ類が、次回の雑談や定例会のインプットになり、サイクルが回り、次の水曜日を迎える・・・ということになります。

インサイトを得た瞬間。
ときにはインプット過多でバグることもある。

プロセスはループに。ループはスパイラルに

さて、記事創出プロセスを振り返ったところで、この記事も終わりに近づいてきました。

水曜日をトリガーに自己強化ループに

見える化してみて改めて、記事公開(アウトプット)に対する様々な方のフィードバックそれ自体が、インプットでありモチベーションとなっていることに気が付きます。

そこには比較的強いつながりから弱いつながりまで、様々なコミュニティの存在があります。メンバーシップ(会員)、フォロワー(よく見てくれる方)、スキを押してくださる方、面白さを感じて取り上げてくださる方、あるいはnote社の方々、はたまた、社員のご家族や採用市場で興味を持ってくださる方々ー。

皆さまのお陰で、より読んでいて楽しく、イシダテックのことをもっと知ってもらえるような工夫をしていこう、というループが強化されているのかもしれません。

もしかして知的創造なのか

誰もやったことがないから、noteを1時間おきに24時間毎時更新するー。
こんな狂気が最初でした。

そして呼びかけにご賛同いただいた皆様にもお手伝いいただき、コンセプト(狂気)への共感、そして若干のルールとプラットフォームによって共同化された経験を共にしました。まさしく、コミュニティによって達成された経験です。

これは・・・もしや・・・イノベーションの形では?

GLOBIS知見録より引用しています https://globis.jp/article/2389

個人の暗黙知を、組織内外の活動によって体験共有することで共同化し、そのプロセスを通じて形式知化する。さらに体系化することで、個人に戻ってくる。このループを回すことで、イノベーションが起きる理論です。

気合と根性によって共に乗り越え、客観視されたプロセスが見える化されて、異なる組織や個人が体系化して高め合う、そんなスパイラルそのものでは・・・?
ひょっとすると、#notethon を通じてとんでもないことを体現してしまったのでは・・・?!

まとめようと思って発散してしまうのはもはや可愛げと捉えていただきたく・・・。


最後に、改めてお礼を申し上げます。

改めまして、#notethon にご協力いただいた皆さま、そして懲りずにお読みいただいた皆様、本当にありがとうございました。少しでも面白いと感じていただけたら、さらに学びがあれば幸いです。
みんなで何かを仕上げる、成し遂げる、という活動は本当に強力なものであると痛感した次第です。皆さまのお力がなくては到底到達できなかった、24時間マラソンの高みです。本当にありがとうございました。

早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め

これからも、分かち合い、高め合いながらより良い発信活動を皆さまと続けていことができれば幸いです。

今後とも、イシダテックnoteをどうぞよろしくお願いいたします。

2023/9/21 7:00AM #notethonの24時間目、ゴールに寄せて
イシダテック 石田尚