あの案件、どうなった?『ウチは山に意味もなく土地を持ってる』
総務部のこやまです。
イシダテックのnoteには、"山カメラ" というキーワードが複数本にわたって登場したことがあります。これは所有している山の土地を使って「楽しそうなこと」をしつつ、通常発信しづらい「案件に対する取り組み方」を疑似的に伝えられたらいいな、という意図を持って始めたプロジェクトでした。
(多分)半分くらいは社長の思い付きですが―。
初回の投稿は2022年3月末、2年前の話です。
それから、半年が過ぎた
時は流れ2022年8月にep.02として公開した記事では、現地確認も実施して… 高専・大学からのインターン生3名も巻き込んで… プレゼンをして…
あたかも順調かのような見せ方でプロジェクト内容をご紹介したのですが、記事公開以降進捗が全く耳に入ってきません。1年半にわたって、です。
結果:ウチは工場に意味もなくカメラを持ってる
装置自体は2022年度内に概ね完成しています。
ソフトについては現在も未対応の内容がありますが、ハードは当初構想よりポールが豪華になり、プロトタイプ完成後に判明した出力不足に対応するためにソーラーパネルも変更し、SIMカードも契約済み。設置場所変更対応があったことは事実ですが、現状では全く稼働していません。
どうしてこうなった?を振り返っておく
金額の大小はさておき費用もかかる取り組み(装置製作・ランニングコストに加え業務時間内に実施している以上人件費も含む)である以上、停滞している現状は看過できないものです。
①優先度の問題説
お客さまの納期と比較すれば、当然優先度は高くありません。
総務にいる私も何かにかまけて「今やらなくていいやつだから…」とRedmineに設定されている期日を延ばす行為をよくやってしまいます。
山カメラ=後に回せる取り組みといえばその通りです。
また少し話はそれますが…
チケットの期限延長にはやむを得ない理由等もあることを知っていますが、個人的にはデジタル領域にも大掃除は必要とも捉えています。一定間隔で棚卸し・状況確認する仕組みを設けてもいいかもしれません。
②単に収束できていないだけ説
弊社を語る際に頻出する「独創性」という言葉が意味するように、世の中にはない解決手法を考えるときにはきっと突飛なアイデア=発散も必要です。
その反面、最も重要なのは収束させる=絵に描いた餅にしないこと、と思えます。浮かんだアイデアに対する実現可能性は、本格稼働前に可能な限り高精度に見定めるべきで間違いないでしょう…!
ちなみに私はかつて、石田社長の下記コメントを見事に収束させたデザイナーさんを「すげえや…」と思ったことがあります。分野は異なれど、意図を的確に捉え、持てる技術で収束=表現する力が欲しいですね!
③ある意味平常運行説
故・石田 稔会長も石田 尚社長もアイデアマンであることはnoteを通じて伝えているつもりです。前段でも少し触れましたがそれを実装・具現化する側の現実はシビアなもので、過去のnoteでも端々に感じることができます。
もはや平常運行… ゆえに違和感を感じてないだけかもしれません。笑
いくつかのエピソードをぜひご覧になってみてください。
山カメラからの学びをまとめておく
そんな振り返りから、下記2点を今回の学びとします。
担当者の作業状況に応じてまたプロジェクトが走り出し、みなさんに高草山の素敵な景色をお届けできることを私も楽しみにしています。
1.走りながら考えることの危うさ
私見ですが、この考え方は結構危険だと思っているタイプです。
スピード感も大切ですが、ある程度は考えてから走ろう!
走りだすと走ることで精一杯になってしまうので!
そして時にはブレーキを踏む勇気も持とう!
#自戒を含みます
2.「見積」の難しさ
コスト… 作業スケジュール… 人的リソース… と、プロジェクト停滞に際しては完全にTOC (制約理論) 的な要素が思い当たりますが、事前判断・事前予測の甘さは痛感するところです。
プロトタイピングから変化した部分が多い点は本業における課題とも捉えられそう、と総務部内で話をしました。
通常は、お客さまと伴走します
そして、一緒に走り切ります。
しかし、今回の記事でお察しいただいた方もいらっしゃるかもですが…
AI導入でお客さまの作業者代替・省人化に貢献する取り組みを進める一方、自社内ではエンジニア不足というボトルネックが発生しています。
エンジニアのみなさん、ご応募を検討いただけますと幸いです…!
一緒に焼津から世界を驚かしましょう―。
( 入社したら「山カメラ」にも一緒に取り組んでいただくかもしれません )