見出し画像

イシダテック新プロジェクト ep.01 『ウチは山に意味もなく土地を持ってる』

「おうい、小山ちっと見てみろ。あそこがな、のろし台だ。遠州(今の静岡県西部)から駿河の国(今の県中部)に伝令するときに、昔使われていたんだ」

かつて創業者、故・石田稔さんは、入社ほどない小山全司さん(総務部)に、ちょうどイシダテックの駐車場から北方に臨む高草山を指差し、そう伝えられたそうです。

のろし台がどのようなものか、おぼろげなイメージしかなかったのと、現地で現物を見たことがなかったので、小山全司さんも当時は、「歴史の話」ぐらいに思っていました。

記事公開日に撮影、右手の道路の先に見えるのが高草山
501mの山頂東側には、JR東海道線や東海道新幹線、東名高速道路等が通り、
日本の東西交通の要所とも言われるポイントらしい
ちなみに古すぎ・・・?と言われた工場建屋の奥、
かすかに見える山の線も高草山








時が経ち、時代は令和。ひょんなことから石田社長が会社の書類からある記述を見つけます。

「所有地:山林」


石田:「小山全司さん、これってなんですか。ウチ、山持ってるんですか?どこなんですか?」

小山:「ああ・・・のろし台かな・・・」

遠い昔を振り返る目で続きます。

小山:「昔、故・石田稔会長が、山頂からロープウェイを会社の庭に降ろしたくて、でも電線があるから却下されたという・・・」

そして、それまで紐が紫外線でボロボロになるまで壁にぶら下げてあった、『やいづ山の手今昔案内図』の意味に気づくのでした。

ウチは山に意味もなく土地持ってる・・・そして歴史が長い中小企業あるある、「不思議なことが多すぎて不思議に気づかなくなってしまう」シンドローム、そんな事実に。

やいづ山の手古今案内図

石田:「小山さん、これの⑦にあるこれですか?誰か現地行ったことある人いますか?」

小山:「いや・・・誰もいかんら(※誰も行ったことはないでしょう、過去の行動に関する推察、焼津弁)」

調べていくとわかってきました。弊社が持っている(らしい)片ノ上城跡に関わることが。

方ノ上城跡_狼煙台_解説資料_H22

「古代の光通信」!!!!当時のDXでは?!


石田:「小山和希さん、伊藤さん、朝は得意?」

小山&伊藤(広報担当):「あんまり得意じゃないですね」

石田:「ふーん・・・そう」

石田:「あのさ、中田さん、渡邊さん、中原さん、笹岡さん。ウチ、山に土地持ってるらしいんだ。カメラで自動撮影した画像を無線で飛ばして、twitterに連携させること可能?ソーラー電源で。」

中原:「あ、はい、余裕ですね。まさか・・・」

・・

・・・

以上が、山林の見通しがいい自社の土地に、ソーラー駆動のカメラを取け付けて、毎時定時にtwitterに投稿する装置を自社で作って取り付けて省人化を謳う興味深い(面白半分で完全に思いつき)のプロジェクトの始まりです。

社長は、好きなときに好きなところから写真とって連携できたら面白くない?と意気揚々です。面白いかどうかもうよくわかりません。早速ですが、Redmineのガントチャートを見てみましょう。

小さくて見えないと思いますが、通常業務さながらスケジュールを立てています。

早速遅れてるタスクもありますが、一部完了しているものもある!そして、全部自分にアサインしている!!これで打合せ断られたらショックですね。「今日は、山カメラのことしなきゃなんで!」とか。

「現地確認」の資料を見てみると、

割と雑木林!!下界が見えない!!!(ていうか山に入ってたんだ・・・あの日のGoogle Calendarの行き先不明の「外出」ってそれか・・・)

これからどうしていくのか。そもそも大丈夫そうなのか、また聞いてみたいと思います。続編にご期待ください!!