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わたしは、パネルディスカッションが怖い | LEC静岡のメインコンテンツ裏話

ご無沙汰しております。石田です。

弊社では、Google Workspaceをグループウェアとして利用しています。

カレンダーに「予約スケジュール」なる予定の作り方があることに、少し前に気が付きました。

予定以外は使ったことないや・・・

これは、予定を調整したい相手に見える形で空き時間を示し、先方に選択してもらうことでオンライン上でカレンダーの予定入れや会議URL発行までやってくれるサービスです。しれっと追加された機能です。

めちゃくちゃ便利でして、予定の種類に応じて予約ページを発行することができます。私の場合ですと、全部で4つで「30分面談用」「60分会議用」「2時間の会食用」「7時間のイベント用」です。

でも見たら5つあった。

例えば30分だと、このような見え方。

日曜日の午後に入れてくるやつは未だいない。

ひょっとしたら失礼に思われる方もいるかもしれません。

「貴様、俺様に予定を選べってか」と。

なので、予約ページにはひたすら低姿勢のコメントを入れています。
これは例えば会食調整用のページのコメント。

ご利用ありがとうございます。イシダテック石田の予定調整用スケジューラです。私は、日程調整が苦手な側面があります。そのため、調整に時間がかかり皆さんの貴重なお時間を消費してしまうのを防ぐため、このシステムを利用しています。お手数をおかけしますが、何卒ご理解とご協力を賜れますと幸いです。ありがとうございます。
※金曜日は予定が入っていることが多くシステムから除外しています。金曜日については別途調整させてください。

「お前の苦手なぞ知るか」と火に油を注ぎそうです。
ただ、時間がかかってしまうのは本当。
ちなみに土曜の早起きのためには金曜に予定を入れてはいけないのは、書籍「フルライフ」民の鉄則。

これのお陰で日程調整がとても楽になりました。

ところが、このせいでやたら面談や会食が入るようになりました。「簡単な手順で全てを受ける」よりも「本当に大切なものはなにか?」を最初に見極める重要性を学びました。

ああ、それと11/21(木)のPMに30分の枠で予定を入れてる方、どなたでしたっけー本当にすみません。

最近の学び ー LEC静岡


学びといえば、最近かつ最高の学びの場はこれでしたーLEC静岡

鳥善の代表取締役社長、伊達善隆さんが運営リーダーを務める、静岡イノベーションベース(SIB)主催のイベントです。先週11/7(木)・8(金)とグランシップで開催されました。

上場経営者25名、講師陣総勢40名、やる気に満ち溢れる県内外の経営者を始めとした570人が熱気に包まれた様子は、日経新聞などでも取り上げられました。

メインコンテンツ以外でも、分科会やミニフォーラム形式の膝を突き合わせて議論や経験シェアが受けられる機会もあり、とても学びが深い機会だったようです。

・・・そのようなんです。

運営側であった私たち(SIB正会員)は、ご来場者、講師をお迎えする立場。ゆっくり学ぶ機会もそこそこに、運営にいそいそとしていました。
ただし、イベントの準備・運営を通じて学んだことこそ、これ本当の血肉なりー。

なぜなら、私は苦手意識の高い「パネルディスカッション」の準備とファシリテーターをしていたからです。

パネルディスカッションが怖いー


ほとんど初対面のよく知らないパネリストに、適度な質問を投げかけ、回答をいただきつつ、その場で深堀りして、オーディエンスが聞きたい議論を行い、「ああ、いい話だったなァ」という雰囲気にするーそれが私にとってのパネルディスカッションのイメージ。

プレゼンテーションは得意なほうです。大切なことはすべてLTSで学びましたから。


ちなみに、LTSの採用担当・石田さんがまとめているLTS noteはこちら。

そしてこちらは、LTS石田さんとイシダテック石田が、共に「LTS採用担当の石田です」と名乗った経験を持っていることに触れている、石田祭りの記事。一ヶ月分の石田要素が詰まってます。もう今年は私に会わなくていいですね。


あ、それでプレゼンテーションですね。

わかりやすい論理構成と、入念に準備したシナリオどおりに語り、ビジュアルやジェスチャーを交えながら、ターゲットとなる方の心を動かし、行動を変容させる(ことにつなげる)ーそれなりに経験があります。

ただ、パネルディスカッションは、なんというか当日どうなるかわからないこと、そして多様性のある聴衆は何を求めているかわからない、2つの変数があると感じているため苦手意識がありました。


LEC静岡、19日前。「お願いがありまして」

「いよいよLEC静岡近づいてきたな・・・そういえばメインコンテンツを担当するんだったな。どうするんだろうな」

なんか後継者って書いてあるな。ぐらいの軽すぎる認識。

落ちているボールに薄々気が付きつつも、自分が既にボール拾いではないと勘違いする1年生が如く、ぬるま湯期間が過ぎていきます。あの頃は、ボール拾いと投げ返しこそ活きる道と見つけていたのにー

突然、伊達さんからの指令が下ります。

6代目・・・!伊達さんのXより


それは、10月下旬に差し掛かったというのに、最高気温が29度を超えた暑い日じゃったー

あと19日後に、500人(目標)の経営者の前で、VIPの皆さんと語り合うミッションUPDATED。


しかも苦手なパネルディスカッションの文字が。これに対して当時の私はー

記録を見ると背中の日。時間的にはデッドリフトも終わっており、ビシビシだったんだと思います。


パネリストの皆さんをご紹介

ここで、尊敬するパネリストの皆さんをご紹介します。下記の情報はウェブサイトなどから入手もできます。

経営危機を乗り越え、会社を多角化・成長させて静岡県になくてはならない企業されている山崎さん。要するに、とんでもない方。


お婿さんで継いだ会社を「上場してみよう」と決意して、順調に成長させて上場させた高梨さん。要は、とんでもない方。


官僚→超名門コンサル→スキー場就職→3年で社長→起業した方。要は、とんでもn

そもそも、このような方々と議論ができるんだろうか・・・

正直な感想。


準備


そうは言っても、今回のイベントLEC静岡のテーマにあるように「Grow or Die」です。読み替えまして、やるか死ぬかです。やるしかありません。いくぜ・・・GPT。

火の玉ストレートな助けを求める38歳。


パネルディスカッションのファシリテーターとして成功させるためには、以下のステップで準備を進めると効果的です。

1. テーマの明確化
まず、パネルディスカッションのテーマや目的を確認しましょう。これにより、ディスカッションが焦点を絞ったものとなり、参加者が有意義な議論を行うことができます。

2. パネリストの理解
パネリストの背景や専門分野を理解することは非常に重要です。彼らが得意とするテーマや視点を事前に調査し、それに基づいて質問を準備しましょう。アクション: パネリストのプロフィールをリサーチし、彼らが話せるトピックやその発言がパネル全体にどのように貢献できるかを整理します。

3. 質問の準備
ディスカッションが流れるように進行するためには、オープンエンドな質問や具体的な議題に基づく質問を用意しておくとよいでしょう。

4. ディスカッションの構成
ディスカッションを段階的に進めることで、自然な流れを作りましょう。たとえば、最初に自己紹介や簡単なイントロダクションを行い、次にメインテーマに入り、最後にまとめの時間を設けます。構成例:
パネリストの自己紹介(5分)
テーマに基づくディスカッション(35分)
観客からの質問タイム(10分)

5. 時間配分
時間管理はファシリテーターの重要な役割の1つです。各パネリストに発言の機会を均等に提供し、時間内に全体をまとめるよう心がけましょう。

6. 緊急時の対応
予定外の事態が起きた場合に備えて、バックアップの質問や流れを準備しておくと安心です。予期せぬ沈黙や話が脱線した場合に、それをリカバーするためのスムーズな誘導方法を考えておきましょう。: 「その視点はとても興味深いです。他のパネリストの皆さんはどうお考えでしょうか?」

大切なことはすべてGPTに教わっちまったよ・・・

とにかくテーマを明確にして、皆さんのことを知り、時間配分を気にした進行をするぞ・・・

お気に入りテンプレ

IB仲間、千葉イノベーションベース(CIB)の運営に関わる仲間からいただいた、進行テンプレがお気入りです。これはその一部ですが、私はこの進行表を最近多用しています。

どの立場の参加者から見ても、自分がいつ何をするのか?がわかりやすいからです。

ありがとう、Kayさん

これは、去る9月にSIBの月例会にて株式会社鈴与ホールディングス代表取締役会長  鈴木健一郎さんをお招きしたときと同じ、パネルディスカッションの進行テンプレートです。

2024年9月分、SIBの月例会案内より抜粋

このとき、大きな混乱は少なくとも起きなかったため、この進行表が土台になっています。混乱がなかったのは、伊達さんのファシリテーションが上手すぎた説も濃厚です。

気づき1
わからないことは、それまで信頼してきた型から始めること。

不十分かもしれませんが、なにか型があるのはいいものです。


LEC静岡、9日前。オンライン顔合わせ

ツッコミどころもあるかもしれない土台を作った後、時間もないのでとっとと日程調整を行い、関係者と初顔合わせを行います。超ご多忙な皆さんと調整開始が先の19日前。10日後の10月28日にご予定をいただきます。

ここで役立ったのが、「予約スケジュール」。調整自体はほんの一手間で終わりました。

オンライン面談直前までに下調べをし、最初のドラフトを遂行した進行表を用意しました。

バージョンV02

いただいた30分の面談の中で、まずは資料をざっと10分程度でご説明していきます。その後、もっとよいコンテンツにするために、フィードバックをいただいていきます。

面談中のご質問やフィードバックはどれも本質を突いたものばかり。一気にブラッシュアップした感覚を覚えます。

パネリストの御三方からいただいたフィードバックはこちら。

時間を考えると全員から回答をもらうのは欲張りすぎな気がして、一人当たりの回答時間が短く、身がない回答になりそう。回答者絞ったほうがよいのでは。

ついつい欲張りすぎてましたー!

まだ参加者募集しているところで、集計されていないと思うが、やはりオーディエンスの属性は知っておきたい。

すみません、さぼってました。

当日、どこに集まって、開始まで実際に顔合わせができるか、登壇までの動線を確認したい。

当日のイメージを持ってもらうのが重要ですね。

気の利いた質問はどうするの?
あ、それは石田さんが当日までに皆さんのことを調べて考えるのか。

どきっ。

まだまだ下調べが足らず、パネリストの皆さんに対する情報収集不足が露呈します。宿題は2つありました。

宿題1「オーディエンスの属性」

当日、会場にご参加される方々の属性を調べてみようとします。ところが、あるのは申込時点に入力いただいたデータのCSVファイルのみ。このままお渡しするわけにはいきません。

そうはいっても、できるだけ手早く済まさないと、ご多忙な皆さんの時間を奪うことになりかねません。そして何より、すべての電波を発する電子機器の電源をOFFにする時間が近づきます。

この日は、オホーツク紋別空港にいた。
静岡の29度とは打って変わって、それなりに寒かったです。

少し試行錯誤して、以下の操作でなんとかなりました。

  • CSVをExcelに変換して、個人情報(氏名、会社名、住所、電話番号、アドレス)が含まれる列を削除して、新しいファイルを作成。この個人情報を削除したファイルをGPTにアップロード。

  • GPTが日本語のフォントを備えていないため、日本語のフォントをダウンロード(Microsoftのサイト)して、GPTにアップロードする。こちらの記事を参考にしました。

  • GPTに以下のプロンプトで頑張ってもらう。

Excelファイルから、データを読み込んで私が知りたい情報を取り出す支援をしてください。
Excelファイルはあるイベントの参加者のリストです。参加者は、イベント主催者にとってオーディエンスとなるため、オーディエンスの属性を知りたいです。
## お願い内容1行目はラベル行です。以下、ラベル名は[]付きで表記します。
・[売上規模]、[従業員規模(社員数)]、[会社所在地]、[業種]、[関心・ニーズ]の内訳データをそれぞれ知りたいです。
・欠損値は、有効な値が構成する全体の割合に矛盾しないように補ってください。
・[業種]は、1次産業、2次産業、3次産業で区分して出力してください。
・[関心・ニーズ]は複数選択項目です。記載している数だけ集計してください。
・各5つの集計データについて、割合が視覚的にわかるようにグラフをそれぞれ出力してください。
・グラフのタイトルにはN数を追記してください。(N=XXXX)というふうに記載してください。
・[関心・ニーズ]のグラフは、パーセンテージの左横に通番を振り、通番のリストをこのグラフの次のページに作成してください。
・最初のページに「LEC静岡_オーディエンス集計速報値(申込時点)」というタイトルページを追加してください。2ページ目にこのプロンプトをすべて記載してください。左詰めにしてください。プロンプトの前に次の「## コメント」を、左詰めで加えてください。グラフは3ページから始めてください。
・PDFのページ構成は次のようになります。タイトル1ページ、プロンプトとコメントが2ページ、3ページ目から7ページ目がグラフ、8ページ目に[関心・ニーズ]のリスト。
・グラフ描画の際のフォントは別途アップロードする.ttfファイルを使用してください。
## コメント
・Excelファイルは2024/10/29時点のものです。ChatGPTに読み込ませるにあたり、個人情報は削除しています。
・業種は区分が多様なため、1次産業、2次産業、3次産業としています。
  • 出力したファイルを確認。

待つこと1分。

見事に数ページのPDF資料を作成してくれました。

フォントのところは少しハマりましたので、ぜひ参考になさってください。

その時点で、しかも詳細ではなく、美しくないグラフですがこれでオーディエンス属性はとりあえず良いでしょう。。。

気づき2
GPTは日本語フォントが苦手。

宿題2「下調べ」

パネリストの皆さんの取材記事や登壇資料、そして書籍に目を通します。最初からもっとやっておけばと後悔したのがこの努力。

以下、役に立った情報を忘れないように書いておきます。

  • 取材記事:短時間で読めて、概要を掴める。

  • 採用サイト:コーポレートサイトより、少し情熱が載ったトーンのメッセージを拝見することができる。

  • 取材動画:声のトーンや身振り手振り、表情を通じて少しだけ人となりを理解することができる。

  • 紹介者への照会:総合的に人物を知ることができとても効果的。今回は、伊達さんが紹介者だったので一通り調べたあとに、伺いました。

  • 書籍:時間はかかるが、パネリストのことを追体験できる。

ズクトチエ・共同代表の和田さんは書籍を出されていたので、これをAudible(オーディオブック)で聴くことにしました。

めっちゃくちゃ面白いです。おすすめです。

この書籍の中では、パネルディスカッションで伺いたい内容(起業された経緯、ぶつかった壁)が記載されていたので、「書籍ではXXXXXXXXとありましたが、△△△△△△ということですか?」といった深堀り(っぽい)質問をイメージすることができました。

気づき3
登壇者の皆さんを知っておくって、とっても大事・・・

当日


ーあっという間に当日です。

おお・・・始まるんだな・・・と。

登壇者の皆さんのご到着や、集合場所・時間などをずっと気にかけながら、(物理的に)初顔合わせに臨みます。

顔合わせに際して唯一の不安は、限界ギリギリの速度で読んでいた書籍を、
まだ聴き(読み)終わっていないこと。開口一番謝ります。

ー待合スペースで和気あいあいと話しますー

株式会社エコム・代表取締役の高梨さんのファシリテーションで、パネリストが自己紹介がてら雑談します。
フジ物産株式会社・代表取締役社長の山﨑さんの雰囲気づくりと、株式会社ズクトチエ・代表取締役の和田さんの一見特殊すぎるキャリアチェンジ話で、大いに盛り上がります。よかった、パネルディスカッション担当でー

だだし。

本番はこれからです。頭の中では、事前情報と現在進行系で伺っている話の整合性と自分の理解の確認でいっぱいいっぱいですが、とても協力的でフレンドリーな皆さんの雰囲気に、なんとなく安心が広がります。この間約30分。

気づき4
どのタイミングでもいいから、対面での顔合わせは最低30分やっておいたほうがいい。絶対やったほうがいい。


本番

本番は、メインコンテンツの3番目です。

15:12に始まるというのはまやかしでした。

時刻は15:35。
この時点で押している時間をー

気にするー

あまりー

気がついたらー

終わっていました。

本当にありがとうございました。

気づき5
本番は一瞬。「本番でなんとかしよう」と思ってはいけない。

学び


苦手で嫌で怖かったパネルディスカッションのファシリテーションも、挑戦してみると、終わった時に学びや気付きが多いものです。4つだけまとめてみます。

少しでも早い段階で、顔合わせをおくこと

「この人どのような考え方するんだろうな。話し方はどんな感じかな。雰囲気はどういう人かな」と思っているのは、自分も相手も同じことだと感じました。少しでも早いタイミングで、しかもできれば対面でお会いするのがよいかなと感じています。

今回でいえば、プログラムとパネリストが決まった段階で、とっととご挨拶してしまい、何なら出向いて会社訪問するぐらいのほうが良かった気もしています。反省。

日々、内省をきちんとしておくこと。そして、それを話せるように言語化・ストーリー化しておくこと

LEC静岡では、分科会が数多く開催されました。個人的に、この方はファシリテーションが上手だなァと感じている方は、富田さん(SIB代表理事、株式会社イノベーション代表取締役社長CEO)です。

私の出番が終わってLEC2日目。「どれどれ冷やかしにいくか まだまだ学びまくろう」と、富田さんがファシリテーターを務める会に参加します。

株式会社GCRS 代表取締役社長の佐々木さんの回です。

この回は、講演25分+質疑応答20分ぐらいの構成だったと記憶していますが、質疑応答の前にパネルディスカッションっぽい運びで、富田さんと佐々木さんが議論するんです。そこでの質問の仕方が「なるほどなァ」と学びになりました。

富田さん:
私は上場する前かなりの時期停滞するのを経験しました。当時を振り返ると、◯◯◯◯の市場は無理だろう、売上△△△△が限界だろう、組織として◇◇◇◇だろうと、いかに自分に対して思い込みで制約を課していたかと悔やむことがあります。
佐々木さんは、■■■■なんですがこの秘訣はなんですか?

「あるあるー!それあるよねー!」と
「え?!富田さんですらそんなことあるの!?」と
「うわーでも佐々木さんはどんな秘訣があるんだろう?!」と
思わせてくれちゃう、欲張り全部のっけでオーディエンスの我々は得々プラスのめちゃくちゃいい質問。

富田さん:
フォーカスする分野を取捨選択して、収益の高い事業に集中することが大切、という話でしたが、そんなの当たり前じゃないですか。
それに気づくのに、何でこんなに時間がかかってるんですか!?何があったんですか?

会場の笑いもとりつつ、この矛盾は何だったんだろう、という新たな深堀りをしてくれる
笑いあり深堀りあり涙ありの質問。涙はないか。
このあと、佐々木さんは事業へのこだわりと算盤だけではないパッションの話もしてくれた。

このような質問ができるということは、富田さん自身も「今、自分が何に囚われているのか?」を内省して、言語化し終えているということだと思います。

さらに、自身の抱えていた心理的な葛藤(経営のセオリーと、事業へのこだわり)をうまく他者からも引き出す質問をしていました。これも葛藤の言語化の賜物だと考えます。

日々、そのような習慣が大切ですね。。。


いつでもファシリテーター仕草を試してみること

これはLEC後に社内会議をしていて思いました。偶然、ファシリテーター仕草をしていたんです。

自分の主張は一旦おいておいて、社員から引き出すほうがよいタイプの会議で、

「なるほど、Aさんは◯◯◯◯◯ですね。気になるキーワードとして△△△△△がありましたが、Bさんはなにか想起することがありますか?」と。

「想起」というワードは、私は普段打ち合わせではまず使用しない。

普段は、どちらかというと

「Aさんは◯◯◯◯で、Bさんは▢▢▢▢ってことね、了解です!」

せっかちでいけ好かないやつ。

みたいな仕切りでした。

自分でもハッとしましたが、まるでオーディエンスがいて、それに聞いてもらうための質問のようなことをしたことに気が付きました。その後、普段あまりコメントしないBさんからも、よいアイデアを引き出すことができました。

たまたまかもしれませんが、役回りとしてファシリテーター仕草を試してみるのは◎でした。

結局、固定観念だったと

ここで、冒頭の私を見てみましょう。

ほとんど初対面のよく知らないパネリストに、適度な質問を投げかけ、回答をいただきつつ、その場で深堀りして、オーディエンスが聞きたい議論を行い、「ああ、いい話だったなァ」という雰囲気にするーそれが私にとってのパネルディスカッションのイメージ。

冒頭の私。

こ れ は 、 い け な い 。

やってみてわかります。ほとんどが固定観念でした。

  • ほとんど初対面のよく知らないパネリスト → 知らない状態は始めだけ。できるだけ早く顔合わせする。よく知らない状態を作らず、その方のことを理解するように準備する。

  • 適度な質問を投げかけ、回答をいただきつつ、その場で深堀りして、オーディエンスが聞きたい議論を行い、「ああ、いい話だったなァ」 → テーマとオーディエンスが知りたいことを仮定し、日々言語化している自身の経験と結びつけて、葛藤や矛盾、秘訣や学びに迫る質問を用意する。

  • 「ああ、いい話だったなァ」という雰囲気にする → 上記を通じて、本当に学びの深い会にする努力を怠らない

苦手、怖い、当たり前を乗り越えて、成長しなければいけませんね。
日々、勉強です。

え?主催のSIBの勉強会や、学び多き仕組みにはどこから参画できるの?ですって?

直近ですと、12月13日(金)の月例会にゲストの方も参加できます!上記からお申し込みをお願いいたします!

共に、静岡県をベンチャースピリッツ日本一にしていきましょう!!

ところで弊社も採用中


めちゃくちゃ高尚なビジョンのあと、実務的なお話で恐縮です。
それに負けじとイシダテックも、成長し続けます。そして、成長する会社を支える方を採用していますーなのでぜひ参画してください。

装置に命を吹き込む、「電気設計」

ものづくりの要であるラストマン、「組立・製造」

は、特に積極採用中です!工場見学も受け付けています。ふらっとお立ち寄りくださいませ。