LTSグループカンファレンスにゲスト登壇しました。 -LTSコンサルタント、地方企業の社長になる。-
イシダテックです。
先日、IT導入や業務改革を支援するコンサルティング企業である、株式会社エル・ティー・エスさまの第3回グループカンファレンスに弊社社長・石田が参加させていただきました。
発端は、このインタビューの際にLTSの山本政樹さんから「これってどこかで話してもらっていいですか?」と聞かれ、脊髄反射で「はいっっっ!」と石田が回答したことがきっかけで、このような機会につながりました。ありがとうございます。
LTSグループカンファレンスとは
LTSグループに所属される皆さんが参加されるこのカンファレンス、実施目的には、ナレッジの還流があるそうです。
今回設定したテーマ
LTSコンサルタント、地方企業の社長になる。
ー地方企業、事業継承、DX、サービス/事業開発のリアル
とタイトルを設定、下記の概要にてお話をいたしました。
承継の始まり
祖父が創業し、いつかは継ぎたいと思っていたイシダテック。
2015年、この3つの想いを持ってプロジェクト全体統括、先代である父(当時の代表取締役社長)をサポートすることからイシダテックでの業務がスタートしました。そして実体験の中で得られた学びを、いくつかの観点からお話ししました。noteでもその内容を紹介させていただきます。
最初の3ヵ月にやったことは、ボール拾い
ボール拾いについては、過去のインタビューでもこう表現しています。
社長の描く「秘密兵器」のつくりかた
オーダーメイドで装置づくりをする第一歩は、お客さまが何にお困りで何を解決したいか適切な言葉や絵にすることとかなと思っていたので、このあたりはものすごくコンサルティングワークと近い気がしていました。
「ボール拾い」を支える適切な自社理解と見える化
業務マップの作成もコンサルタントがキャリアにある方特有のものかもしれません。各部門間や業務の移行するフェーズ等に応じて「ボールが落ちそう」なポイントに予め気づけるのが、マッピングの効果として最も大きい部分とも捉えられそうです。
そして初めての営業も、ツールは「口コミ」&「紹介」オンリー
経営工学を学び、コンサルタントとしてキャリアがスタート。
機械のことを知らない / わからない
お客さまのこともわからない
という自信の状態に加え、「口コミ」&「紹介」がメインのマーケティング手法。"冷や汗だらけ" とも当日の資料には記しています。
そして暇な時はDX、進めてみた。
…というよりも、これまでもお伝えしてきた通り、DXするぞ!が目的ではなく、暇な時は少しずつ無駄を見直しを進める中で用いられた解決手段がデジタル化・IT化と言って差し支えなさそうです。
大課題:よく知ってる人、だいたいおじいちゃん問題を乗り越えるために
そんな中で非常に大きな課題は「多種多様な技術的問題解決の知識・知見」の大半が属人化し、さらに該当者は高齢化している点にありました。
ここはかつて【中編】#DX、進めてみた。等で言及してきた部分もありますが、知見の顕在化(形式知化)と、共同化(知識移転)に早急に取り組むべきであったことは言うまでもありません。
事業開発事例
当日は事業開発の事例もご紹介しました。
内容はすでにnoteでは公開しているものをおさらいした内容とも言えるので、リンクの記事と合わせてご覧いただければと思います。
受注生産であるイシダテック。
深層学習型AIの自社開発と装置化も、お客さまの声に応えようとするための手段の一つとして始まったものと言えるものです。
採用・組織づくりにおける学び
採用の観点
2015年当時の従業員数は約28名。
40名弱で操業する現在よりも人的資源はさらにタイトな状態でした。
「技術を売りにする会社」であるにもかかわらず、技術職は少なく、各部門において重要なポジションは兼務となる状態も見受けられました。
そしてそんな危機感の下、採用活動に対しては注力して取り組むことになります。このSNS運用だってその一部です。
加えて、新規事業における学び
2018年、弊社はスイス企業とのジョイントベンチャーであるAO Group Japanを設立しました。
独自技術に大きな強みを持つ、AO Group Swiss の技術を日本国内で唯一使用できる企業となり、イシダテック従来の強みと合わせることでより強力な「秘密兵器」をお届けすることを目論んでのものです。
「既存の人員でなんとか」ならなかった
ここでの教訓は、新規事業を推進する部署は新設する必要性があることにほかなりません。
イシダテック従来の業務はプロジェクト型での取り組みが中心という背景もありますが、新規事業も既存の人員でなんとかなる、という考えが適切でなかったことに(ものすごく後に)気づくこととなりました。
そこで現在事業推進室関係者は、採用段階においてCaliperProfileを利用し、「抽象概念理解力」「新奇・リスク志向」の二軸を重視して、適性を判断しています。そして、直下組織・部署新設によってこの環境に適応していくことになっています。学んで終わり、ではなく行動にも落とし込んで弊社の事業活動は加速しています。
さいごに:社長より
印象に残った質疑応答の中に、「(LTSの多くのプロジェクトが行われる)都内と、イシダテックがある地方(静岡)で最も大きな違いは何だと思いますか?」というものがありました。
その場では以下のように回答しました。
が、これは皆さんの意見も伺ってみたいところだな、と思いました。
話す内容をまとめて、質疑応答や議論を経て得る学びがとにかく多く、学ぶ姿勢のファイティングポーズを常に取ることの大切さを噛み締めた一日でした!ありがとうございました!
▶HP