総務部のこやまです。
現在イシダテックでは、お客様のご相談、ご依頼を受け、
「AI(深層学習)を利用した検査装置の開発」を行っています。
先日、共同で開発を行っている、筑波大学のみなさんと中間レビュー会を実施しました。今回はその模様をご紹介します!
筑波大学との共同開発スタートのきっかけ
きっかけに触れる前に、「イシダテックの歴史」を少しだけ紐解きます。
「できます!」「やってみましょう!」
そんな一言からお客様のお悩みを解決する方法を一緒に考え、
生産現場にお客様の成長に貢献する「秘密兵器」をお届けしているのがイシダテックです。
ただ、これまでにないアイデアを実現するために「開発」や「研究」は非常に大きなウエイトを占めています。これらを踏まえ、「筑波大学とAI(深層学習)の共同開発を行うことになったきっかけ」に触れていきます。
実はこんなスタートだったそうです。
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筑波大学/善甫 啓一助教プロフィール
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中原さんに関しては下記noteにて。
NHK高専ロボコン大会で「大賞」を受賞した若きエンジニアです。
とまあ30分ちょっとの間にこんなやり取りが実際に行われたらしく……(笑)
提案・調整を経て、2018年7月に食品製造メーカー様より正式に発注いただき、深層学習型の教師ありAI搭載のプロジェクトがスタートしました。
スタート以降は段階を踏んで順調に実証実験を繰り返し、
複数の製造拠点に「教師あり」方式の深層学習型AI搭載の検査装置を実際に導入しました。
「教師あり」から「教師なし」へ
今回のプロジェクトに関するご説明にあたって、「ご依頼主である食品製造メーカー様が本当に実現したいもの」はこの記事を読まれている方にもご理解いただく必要があります。
正解、という単語が出てきますが、ここでは「教師ありAI」作成時、
装置に教える「正解」=「不良品」のことを指しています。
ですが、教えるための不良品は通常ほとんど発生しません。
下記のように、非常に低確率で生まれてしまうものに過ぎないからです。
これほど低い発生確率では、「不良品=正解データ」を集めるには
膨大な時間を要してしまいます。そこで、「何が正解か」事前に教えなくても正解を導き出せるAIが求められることになりました。
不良品が出ないなら作っちゃえ
先に示した通り、開発を急ぎたくとも、
「不良品=正解データ」を集めるには膨大な時間がかかります。
「じゃあ不良品データを人工的に作るソフトウェアをつくっちゃおう!」ということで、実際に開発しました。
AIは、
「過去に起きた異物混入」「過去に経験した不良品」は学習できるものの、前代未聞、未知の不良品には対応できません。
そこで「不良品=これまでだったら人にしか判断できないこと」を自ら判断できるAIの実現を目指し、イシダテックと筑波大学で共同開発を進行させています。
最終的には、
全てを兼ね備えた検査装置の実現に向けて、研究開発を加速させています!
中間レビュー会の開催を踏まえ、イシダテックの開発スタイル・開発事例の一つとしてご紹介でした。