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私は自社製品を知らない。【深絞り・パウチ製品連続箱詰め装置 編】

広報のふくだです。
これまでの私のnoteは社員にフォーカスした記事多めでしたが、今回は弊社の製品にフォーカスしてみました。

なんか広報っぽいぞ!?

というのも私自身自社製品について知らないので、私が教えてもらいつつnoteで発信して皆様にも知っていただくという一石二鳥。

弊社のホームページでは実績紹介なるものを公開しておりまして、たまにひっそりと更新しています。

このなかから私が気になるもの皆様に紹介したいものを選出!
さて、私が選んだのはどれでしょうか??



⏳チッチッチッ





⏳チッチッチッ





⌛️タイムアーップ



正解は、『深絞り・パウチ製品連続箱詰め装置』

理由は、大きくて動きがあって迫力ありそうだから。


早速この装置のプロフェッショナルにインタビューしていこうと思います。


その名はー。

取締役技術営業部長 山内 豊

勤続42年のベテラン社員です。


それではやっていこう!
教えて、山内さん!!!

深絞り・パウチ製品連続箱詰め装置【全体図】

全体寸法: 長さ7400mm × 幅3400mm × 高さ4000mm

高さ7メートル。でかっ!!

そもそも、深絞りパウチとは?

深絞りとは、ボトム材を真空成形により内容物に合わせた凹みを作り(これを「絞る」という)、その中に内容物を入れ、その後にトップ材が上からシールされ、カットされる包装形態です。商品がフラットフィルムによって上下から挟まれる包装システム。

こちらから引用(画像も拝借)
要するにこんなやつ。中身は液体だったり個体だったり様々。


機械のこと教えて!

Q何をする機械なの?

深絞りパウチを連続で箱に詰めていきます。
これまでは手作業で1日1万食でした。
こちらの機械をを9ライン(9台)導入したことで、今は1日に約10万食を箱詰めしています。

一台1万1千食!働き者だぁ!
箱詰めされた深絞りパウチたち

Qどれぐらいの重さの深絞りパウチを詰めているの?

現時点で機械が持ち上げることができるのは1〜2kgです。
これからもっと重いものも持てるようにしていきます。

2kgを持ち上げる機械。一体どうやって持ち上げるのか。

Q深絞りパウチをどのように持ち上げるの?

ピタッとくっつけて持ち上げます。
吸盤でくっつけて運ぶイメージ。

2kgをくっつけて持ち上げるのすごい!!!
吸盤がおりてきて、、、
キュッ(吸盤先端に注目)
ヒョイっと持ち上げる!

Q深絞りパウチを持ち上げるのは難しい?

難しいです。
パウチの中身はカレーのような液体と個体が混ざっているもの、唐揚げのような形が不定形なものなど様々です。
同じ食品でも表面の状態などが異なるため、どんな状態であっても持ち上げられるように工夫しなければなりません。

液体を持ち上げるの、難しそうだ!
こちらはしらたき。液状だし、重そう。
いけるのか、、、、
持ち上げたぁ!!!


この機械ができるまでー。

Q最初はお客さんのどのような要望から始まったの?

「深絞りパウチを一定数箱入れしたい。1日で箱入れできる数を増やしたい。」
から始まりました。

事業拡大へ!

Q誰が関わったの?

構想→中山さん
図面→中山さん、渡邊さん
機械→三輪さん

豪華メンバー勢揃い!!!

↑中山さん、チョロっと出てきています。

↑真空管テレビといえばこの人!渡邊さん。

↑そして最近登場、ツンデレ三輪さん。

Q一番難しかったところは?

やはり形が不定形なものをくっつけることです。
液もの(カレーのようなもの)の吸着は、テストではうまくいったけど実際にやってみるとうまくいかずとても苦労しました。

やはり液体を持ち上げるのは難しい。

Qそんな時解決の突破口になったアイディアとかは?

ないですね。

ないの!?

-どうやって解決したんですか?

ひたすらこなしました。
試行錯誤して何回もテストして。
斬新なアイディアでうまくいくこともあるけど、ひたすらこなして成功まで漕ぎ着くものの方が多いです。

地道な作業ほど大変で、でもその分達成感もある。
謎の固体(魚かな?)も、
謎の煮物?もお手のもの!

Q完成までにかかった期間は?

1年ぐらいです。
9台作ったから、製造に時間がかかりました。

工場にでっかい機械が9台もあったところ、見たかったなぁ。
(こんなことを書いたら、渡邊さんが写真を提供してくれた!※10/31更新)
9台並ぶと、とてつもない圧迫感。提供:渡邊さん


Qぶっちゃけ、1台いくらなんですか?

なんと、、、うん千万円です!!

でっかい機械買ったことないから(当たり前)高いのか安いのかわからないけど
あの赤いスポーツカーが買えそう。


山内さんの想いー。

Qこの機械を作っていて嬉しかったことはありますか?

お客さんが満足してくれた時ですね。

一番のやりがい。

Qこの機械こんな人に使ってほしい!

量産で機械導入を検討している会社さんです。
今は働き手不足が深刻で、人が集まらずに困っている会社さんがたくさんあると思います。
私たちの機械で、『困った』を解決してあげられたら嬉しいです。


まとめー。

お客様それぞれの『困った』を解決する仕事だ、と弊社の社員はよく言います。オーダーメイドだから「そんなニーズがあるんだ!?」と驚く機械もあったりするけど、それぞれの『困った』に全力で向きあうことができるのがイシダテックの強みなのかな、と思いました。

普段工場にあって何気なく見ている機械でも、もしかしたらフェ○ーリ価格なのかも?と思うと、ちょっとワクワクしているふくだです。


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