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FOOMA JAPAN 2023 出展告知 & 装置製作の様子を公開!

総務部のこやまです。
イシダテック、FOOMA JAPAN 2023 へ単独出展します!

FOOMA JAPAN 2023 公式サイトより
今年のテーマは "Accelerate FOOMA"

・昨年の出展は…
ニチモウ㈱さまブース内でAI検査装置を展示させていただいたので単独出展ではありません。お声掛けをいただいてから、急ピッチで準備を進め、社長曰く「ノリと雰囲気とやる気でGO」しました。

会場広くて迷子になりました…




FOOMA JAPANとは


物凄くシンプルには、多分野の食品製造機械展示会です。
しかし強みのひとつは  出展社・来場者のBtoBパワー と表現されています。
逆説的には一般の方にとってはあまり馴染みのない展示会ですよね。

しかしながら食品製造テクノロジーは、みなさんの生活にも密接に関係しているものです。安全・安心という命題を追い求め、生産性向上や高効率化のために幅広い分野のあらゆるソリューションが揃う展示会です。

FOOMA JAPANとは?という公式ページがわかりやすいです!
BtoBパワー
というくらいなので当然個人の方にはあまりなじみのない展示会ですが、安全・安心なものを食べたくない方はいらっしゃらないですし、効率化や省人化といった観点は生活必需品である食品の価格に関連する要素のひとつでもあります。意外とみなさんにとっても身近な話です。


さらにイシダテックは100社100様の課題を抱えるお客さまへ、独創的な発想によりオーダーメイド機械・装置を製作、成長に貢献する「秘密兵器」として生産現場にお届けし続けています。

FOOMAの目的である、食品製造総合展として出展社の製品や価値が存分にアピールされ、食品製造の理想に気づいていただくという意図は、弊社にとっては「まだ言葉にならない課題」にも気づいていただく、と捉えることもできそうです。

技術革新によって、これまではできなかったことが実現されるケースも増加しつつある昨今、製作・展示するデモ機を通じて新たな可能性も感じていただきたいと考えています。




イシダテックの展示をチラ見せ


特徴はソフトウェア(AI) × ハードウェア


自社開発のAIはnoteに加えて2023年4月以降にもメディア掲載・検証事例の公開を行ってきました。ビッグデータに関する学術会議としてTop tierであるIEEEという国際学会でも発表を行っています。

当日はそんなソフトウェア (AI) に弊社従来の強みであるハードウェアの知見を掛け合わせ、ある繊細なワーク(処理対象物)の搬送デモを行います。




ワーク:処理対象物について


昨年は "からあげ" の食品サンプルに人為的に焦げ・異物を再現しました。
展示当日に留まらず、デモ機に搭載したAIへからあげを無限に流し続ける学習中の写真や、NG品のからあげをライン外に吹き飛ばす排斥はいせきの様子はnote/Twitterの2媒体を通じておもしろく見ていただけましたね!

検査コンベア上に流して学習中の様子
スポットライトを浴びるからあげ


今年のワークと装置


昨年とは、一味違います。
FOOMA2023では "クッキー" を用いてデモを行います。

なお今回のデモ機はエンドレスに稼働させるため、
食品サンプルを用いての展示となります


なぜクッキーなのか…


焼き菓子は、通常取り扱いが難しいと言われています。
だから、やります。

想像に難しくないとは思われますが、搬送中に形が崩れやすく、取り扱いに繊細さも求められるからです。実際は粉もぽろぽろ落ちますしね…

非接触ハンドリングパッド、協働ロボットやアキューム/反転/定量供給。
そして株式会社明治様内で3年稼働しているAIを実装したラインをご覧いただけます。非接触ハンドリングパッドは、凹凸がある製品を扱うことができ、経路汚染の不安もなく衛生的、そして驚くべき省エネ性能を誇ります。
さらに、AIの処理能力は0.2s/個を下回り非常に高速です。

これが売りです

▶詳しく知りたい方は出展社ページをどうぞ




余談:PLC?IPC?


今回、ブース内で稼働する装置の制御は "PLC" を一切使用していません。

・PLCとは…
PLC(Programmable Logic Controller)
は、身近ではエレベーターなどに使用されています。「Aが実行された後はBが実行される」を正確にコントロールしており、マイクロ秒レベルのリアルタイムにも関わらず、高い信頼性で制御を行ってくれるので、製造業では多くの分野で使われる技術です。

若手の技術者は「あえて勉強する必要がある」とも


ではなぜIPCを―?

価格低下と高速処理が可能になってきたことで導入もしやすくなり、データ連携的な側面からも生産現場から弊社へ通信が可能なIPCの存在意義は高まっています。そこで今回の展示用デモ機の制御に採用されることに。

ドイツ・Beckhoff社製IPC
長期サポートされるデバイスでもあるので、
レガシーなPS/2コネクタも健在

・IPC、すごくタフ
IPC(Industrial PC)なので、文字通り産業用パソコンです。
長時間かつ過酷な環境でも連続して稼働できる。さらにメンテナンス性等も考慮されており、私たちが普段使用するパソコンと同じようでいて、別物感もあります。

おまけ

昨年のデモ機
モデルには写っていないが制御盤の中には…
なかなかオールドなPCが入っていました

昨年のFOOMA出展時は【動画撮影時のハードウェア裏話】として、検査ソフトを搭載した「Windows7 Corei3 GPUなし」のPCをご紹介しました。
産業用ではなく民生用ですし、単にパソコンと言っても全然違います。




製作中の様子もチラ見せ


通常、弊社で製作する装置は機密保持・技術保護など諸般の理由により細部までお見せすることをほとんどしていません。
しかし今回に限っては製作目的が展示会=ご覧いただく前提なので、デモ機の製造工程や稼働中・試運転の様子も一部発信することができそうです。

そこで、製作現場に数日前から潜入を続けています。
弊社の特徴と絡めて私なりに気づいた2つのポイントとともにその様子をご紹介してみます。

工場では現在下記写真の2名の社員が担当として作業にあたっています。

タフガイこと藤井さん
「溶接」と言っても種類はたくさんあります
入社のきっかけがラジオ!?な鈴木さん
組立以外に加工機械を用いた作業も存在します

何よりSNSに関する露出も多くなりつつある一方で、本業に関する情報発信には(個人的に)課題感を持って取り組んでいたりもします。(こやま)




改めて気づいたポイント


弊社 (今回の文脈では製造部) 社員、とても多能工

普段SNSで使用している写真にも様々な作業工程の様子が表れており…。様々な ”手” あるいは ”手段” を駆使して装置が作られていきます。
そして人手を機械化するもの、ものすごく人手で作られている。

クッキーに "ある動作" を加える箇所
装置等の大小問わず多数の組立が続きます
AI検査用にドーム型照明を設置中
意外と狭いとこ通るな… 的な発見も
ロボットの制御・ティーチングも工場内で実施




一貫生産体制ってすごい

実は私も工場でこれほど長い時間単一の機械・装置製造中の様子を見させてもらうことはなかったです。そんな中で印象的なのが、設計担当と製造担当との折衝が随時行われていることでした。

設計担当と製造担当の密な関係性をあらわす、
こんな写真をお見せした記憶も


設計・製造を同一拠点で行っている一貫生産体制だからこその風景ですが、各担当者それぞれが持つ若干異なる着眼点から、よりよくするための議論が繰り広げられます。一品一様の製品であるからこそ、こういったやり取りが重要であることはもはや言うまでもありません―。

ロボットの置き方検討中
ロボットの置き方再検討中
設計担当と製造担当みんなで下を覗く
設置完了後、再々検討の結果…
コントロールボックス(黒い部分)は
「ぶしょったい」ので向きを変えることに(笑)
設計・菊地さん「配線丸見えも楽屋感あっていいなあ…」
パレット上の資材・購入品は
装置製作の進捗と比例して少なくなっていきます


完成予定、5月下旬!


4月中頃作業に着手したデモ機製作。
2023/05/26社内完成・2023/05/29社内お披露目を予定しています。
会期の前後等、適切な公開タイミングこそ検討していますが、ぜひSNS上でも装置稼働中の様子を見ていただきたいなと考えています。お楽しみに!

どんな動きをするかとか…
コンベア上に複数あるセンサってなんのため?とか…
前にも見たことあるノズルだな…?とか…
想像しながら楽しむこともできます
なお現在は配線作業等を実施中
制御が完了後装置として稼働します
ロボットアームもカメラが付けられたり
吸着パッドを付けるノズルがあったりと
着々と実装が進んでいます!



おわりに

工場見学は一時的に見てもおもしろいものではあるのですが、継続的に見ていると「あの時作っていた部分がこう動くのか!」といったポイントに気づく瞬間に奥深さが倍増します。笑

また数こそ多くないものの、昨年ニチモウさまブースにお邪魔した際、予めnoteを読んでお越しいただいた方にもお会いしました。たとえn=1であったとしても、疑似的な工場見学をこういった記事で代替できたら当日より興味深くご覧になっていただけそうだなあと、実はこっそり期待をしています。(こやま)

▶HP

▶Twitter

▶︎再掲:FOOMA 出展社情報ページ

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