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表彰された”相談役”に聞いてみた。小山さんって、どんな人?
ふくだです。
アルバイト期間を含めるとイシダテック歴半年になりました。
時の流れは早いです。
これからもよろしくお願いします。
さて、イシダテックの社員数は現在45名。
そして、これまでnoteに登場した社員は30名。
つまり、noteを読んでいただくとイシダテック社員の約70%を知った気になれる!
▲こちらから社員のインタビュー記事が読めます。
話は変わりますが、つい数週間前こんな情報が飛び込んできました。
「小山全司さん、東京で表彰されるらしいよ。」
「誰?」という声が聞こえてきそうですが、実はこの方、勤続24年、元・総務部長、そして現在は相談役。
にもかかわらず、note 初登場 です。
そんな小山さん、一体どんな人なのか?
そして、何をしたら東京で表彰されるのか?
今回、初めてじっくりお話を聞いてみました。
相談役(元・総務部長) 小山 全司
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それは、一本の電話から始まった。
Qイシダテックに入社したキッカケは?
何年ぶりかに、昔から大切にしていた友人から電話がかかってきました。
「総務の仕事はできるか? 総務部の管理担当がいなくなったから来てくれないか?」
突然の誘いに驚きましたが、ちょうどその頃私が勤めていた会社は倒産寸前。
この先どうするか考えていたタイミングだったこともあり、迷った末に転職を決意しました。
もともと学生時代に会計学を学んでいたものの、実際にやってきた仕事とは違う分野。不安もありましたが、新しい環境で挑戦してみようと思いました。
Q最初はどんな仕事をしてた?
私が入社した頃、イシダテックに初めて販売システムが導入されました。
それまでは数字の管理が十分に行われておらず、資材担当の方と協力しながら、管理体制を整えていくところからのスタートでした。
それだけでなく、人事や採用、給与計算、建物や設備の管理まで、とにかく何でもやる必要がありました。
覚えることは山ほどありましたが、その分、多くの経験を積むことができました。
Q総務部長時代、どんなことを大切にしていた?
「人と接すること」を何より大切にしていました。
製造業の現場では、工場と総務の仕事場が離れているため、顔を合わせる機会が少なくなりがちです。そこで私は、休憩時間などを利用して工場へ足を運び、冬はストーブの前で談笑しながらコミュニケーションを取るようにしていました。
やはり、直接話さなければわからないことがたくさんある。
仕事の悩みやちょっとした気づきも、雑談の中で聞けることが多いんです。だからこそ、現場の声を大切にし、日々の交流を欠かさないようにしていました。
Q昔と今で、イシダテックはどう変わった?
イシダテックが作る機械は、缶詰から飲料(ビールなど)、麺、そして医薬品へと、さまざまな分野に広がっていきました。
また、以前はお客様の製品に関する情報は企業秘密が多く、外部への発信はほとんどしていませんでした。 しかし最近では、広報活動にも力を入れ、会社のことを知ってもらう機会を増やしています。そのおかげで、外部の方にも注目してもらえるようになり、イシダテックの認知度も高まっているのではないかと思います。
安全運転管理協会との関わり
皆さんは、静岡県安全運転管理協会をご存じでしょうか?
日本各地に同様の団体がありますが、その静岡県版がこの協会です。
▶︎詳しくはこちら
なぜこの話をするのかというと、、、
今回、小山さんが受けた表彰こそが、安全運転管理協会の活動の一環だからです。
Q普段はどんな活動をしてる?
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社員の安全運転の管理をしています。
具体的には、交通安全の呼びかけや社用車の維持・管理の促進、さらに年に1回の安全運転管理者講習の受講など、さまざまな取り組みを行っています。
イシダテックでは、毎朝当番が社用車の点検を実施。
また、アルコールチェックや運転記録の管理も必須事項として徹底しています。
誰が乗っても安全に運転できるように、日常点検はとても大切です。
さらに、年末の忘年会シーズンには飲酒運転の防止や、注意すべき車への警戒を呼びかけています。
Q東京で表彰は、どんな表彰?
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多年にわたり交通安全活動に尽力したことが評価され、「緑十字銀章」をいただきました。
今回、東京で表彰を受けたのは県内で4名のみ。焼津地区では約20年ぶりの銀賞受賞だったと聞きました。
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Q安全運転管理者協会にはどんな経緯で関わるようになった?
私は入社して間もない頃、会社の安全運転の管理者として関わるようになりました。その後、約10年間管理者としての役割を果たし、安全運転管理協会の副会長になりました。
ちょうどその頃のことです。
私の家族が交通事故の被害者になり、大切な人を失いました。それまでは「義務」としてこの仕事をしていた部分もありましたが、事故を経験して初めて、安全運転の大切さを痛いほど実感しました。
もっと多くの人に、交通安全の重要性や事故の怖さを知ってほしい。
会社や同僚、大切な人たちを守りたい。
そんな想いを抱いていた矢先、「会長にならないか」という話が私のもとに届きました。
迷いはありませんでした。
「このままでは、事故の悲しみを知る人しか、その怖さを理解できないままになってしまう。」
私は会長を引き受けることにしました。
事故は、一瞬で人生を奪い、残された人の未来も大きく変えてしまう。
だからこそ、一人でも多くの人に交通安全の大切さを伝え、守れる命を守りたい。
それが、今の私にできること、そして果たすべき使命だと思っています。
小山さんが、社員や読者に伝えたいこと。
仕事にはさまざまな要素がありますが、私は特に「偉ぶらない・威張らない・腰を低く」という姿勢を大切にしています。
仕事は決して一人ではできません。
良い仲間、良い仕事、良い家族があってこそ成り立つものです。
組織やチームで動くということは、自分が苦手なことを誰かが補い、逆に自分が得意なことで誰かを支えるということ。
そうすることで、一人では成し得ない偉大な成果を生み出すことができます。
しかし、他者に貢献しようとしない人は、周りからの協力を得ることはできません。
「自分の行動が、巡り巡って自分に返ってくる」
この意識を持って、日々の仕事に取り組んでほしいと思います。
私の机には、後藤静香さんの「本気」という詩が貼ってあります。
「本気ですれば、大抵のことができる。
本気ですれば、何でもおもしろい。
本気でしていると、誰かが助けてくれる。」
私はこの言葉が大好きです。
何かをやるときは、一点集中し、心を込めて本気で取り組む。
そうすれば、必ず道は開けます。
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イシダテックの会長(創業者・石田 稔氏)がいつも言う言葉があります。
「なくてはならぬ人となれ」
この言葉には、「人材」ではなく、「人財」になってほしいという想いが込められています。
「人材」は、代わりがいくらでもいる人。
「人財」は、この人がいなければ困る、と必要とされる人。
どんな場面でも、「この人なら大丈夫」「あの人に頼みたい」と思われる存在になってほしい。
お客様にも、「イシダテックに頼めば間違いない」と思っていただけるような仕事を積み重ねていきたい。
仕事の姿勢は、「真似」ではなく「独自性」が大切。
考え抜き、知恵を絞り、価値を生み出す。
そして、お客様に満足していただく仕事をすることが、私たちの使命です。
まとめ
小山さん、ありがとうございました!
私自身、小山さんが安全運転管理協会の会長を務めていることは知っていましたが、その活動内容や、それに込められた想いについては、今回の取材で初めて深く知ることができました。
お話を伺い、自分自身の交通安全への意識を改めて見つめ直すきっかけになりました。
事故は、一瞬で人生を大きく変えてしまうもの。
その恐ろしさを知り、伝えることの大切さを強く感じました。
また、「本気で取り組めば、道は開ける」という小山さんの言葉は、特に印象に残っています。
仕事においても、何事にも「本気」で向き合い、自分だからこそできることを突き詰める姿勢が大切なのだと改めて思います。
私はイシダテック唯一の広報担当。
社是「なくてはならぬ人であれ」のもと、
私だからこそできる広報の形を追求し、日々挑戦を続けていきたいと思います。