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「切る、盛る、削る」の世界へようこそ #notethon

皆さん、はじめまして。
村田ボーリング技研で広報を担当しているナカノヒトです。

いよいよこの日が来た…。
「note書くの苦手」と気が付いた時には時すでに遅し。
イシダテックさんの企画に足を踏み入れてしまいました。

ここまで来たら、もうやるしかない…!

気づいたら夏休みの宿題状態

繋がったご縁。
せっかくなので
このnote界隈ではなかなか見られないであろう、
note苦手な人が書くnoteをぜひお楽しみください。




(0)イントロ

以前、私の上司が
「容赦しない溶射」という記事をnoteに投稿いたしました。

この記事で上司がこんなことを書いています。

弊社村田ボーリング技研株式会社は“切る、盛る、削る”を売りにしている会社です。その対象は金属で、その中でも溶射は金属を溶かして射る、特殊な加工です。この辺のお話は次回にしたいと思います。

次回は一体いつなんだろう。

ということで
普段からあまり会社説明をしてこなかった私たちが
あえて「村田ボーリング技研が何をやっているのか」に焦点を当て
今日はその触りの部分をお話したいと思います!


(1)ボーリングの由来

皆さん、「ボーリング」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

こっちかな?
穴を掘る方のこっちかな?

村田ボーリング技研㈱は
1945年4月3日に「村田駅南鉄工所」として創業。

創業当時は球を投げるわけでもなく、穴を掘るでもなく、
エンジンボーリング」をメインに行っていました。

創業者:村田亀之助
エンジンボーリング施工中の様子

そもそもエンジンボーリングは
ボーリング作業とホーニング作業のざっくり2工程。

【ボーリングとは】
 機械加工で部品の内壁を徐々に拡大しながら削り取る作業工程のこと
【ホーニングとは】 
 ボーリング後に専用砥石で内壁を磨き仕上げする工程のこと

で、この2工程をエンジンに対してやっていたので
「エンジンボーリング」というわけです。

これ社内に展示されてる、ボーリングマシーン

ただ、時代と共にエンジンボーリングそのものが減り、
村田ボーリング技研もエンジンボーリング事業を撤退。
そして現在は
社名に「ボーリング」を残しながら、
「切る、盛る、削る」のモノづくりがメインとなっています。


(2)「溶射の役割」と「ムラタの強み」

①溶射の役割

ムラタはいわゆるBtoB、ジョブショップ型の会社で、
モノづくりをするお客様の「困った」を解決するのがお仕事です。

そのお客様の「困った」って一体なんなのか。

私たちの生活の背景には必ずモノづくりが存在している


こんな「困った」を抱えていらっしゃる企業が
世の中にはたっくさんあるんですね。
そこで私たちの溶射がお役に立つ…!

あ、溶射は「溶かした金属を高速で吹き付けて、表面をカチカチにする技術」のことです




いや、それ私たちの生活に関係あるの?

いいご質問ですね~。
モノづくりメーカーたちが部品が壊れるたびに
買い替えていたらどうなるか。
どうしてもコストが発生しますよね。
その分はいくら社員の皆さんが努力をしても、
最終的には商品やサービスに上乗せするしかなくなる。
または同じ品質を担保するのも難しくなる。

ということで
皆さんお察しの通り、
溶射という技術がなければ…
この今の豊かな生活を今まで通り送ることは難しくなるわけです。


②ムラタの強み

溶射の役割が分かったところで、
なぜ、村田ボーリング技研ではその溶射だけではなく、
「切る、盛る(溶射)、削る」という流れがあるのか。

なんとなく「切る、盛る、削る」があるのではなく、
この3つが揃っている
これこそ村田ボーリング技研の強み。

「自社で完結する」ことでお客様に届けられる「感動」がある。
これこそ、村田ボーリング技研の強みなんです。

さて、ここでやっと!
村田ボーリング技研の技術を今日はちらっとご紹介。


(3)切る

お客様から商品を預かり、
まずは溶射を盛るために、盛りたい部分を「カット」していきます。

かっこいい、ずっと見てられる

「バイト」と「汎用旋盤(はんようせんばん)」で金属を切っていく(≒切削)

「金属を切る…?」

そうなんです、金属って切れるんですよ、皆さん。

刃物を持つ工具(≒バイト)によって材料を削ることを切削(せっさく)といい、
刃物が材料(金属)に食い込み、切っていくので
「切る」という表現がされています。

工具(バイト)も自分たちで品物に合わせて加工していきます

現在、汎用旋盤を扱える人が減ってきている中、
村田ボーリング技研では20歳の若手から50年勤続するベテラン選手まで
技術を紡ぎながら、今日まで来ています。


(4)盛る

さぁ、みなさんお待ちかねの盛る時が来た。

みなさんご存知の通り、
溶射は
溶かした金属を高速で吹き付け、表面をカチカチにする技術」のこと。

実は溶射をするための事前準備(マスキング、ブラスト)があって、
準備が整ったら、いざ溶射。
溶射にも種類があり、用途に合わせた材料もあります。

溶射する人によって形成される「被膜がちがう」という不思議な世界
工場見学ならではの体験が溶射でもできるかも…?

あえて言葉では多く語りません。
見ることで生まれる感動があるからこそ、ぜひ見に来てほしい。
想像を遥かに超えることでしょう。


(5)削る

そしていよいよ最後。
溶射が施された表面を
お客様の指定した寸法に仕上げる最終工程の部門となります。

女性も活躍中

ムラタの「削る」は
砥石を用いて表面を削っていく「研削(けんさく)加工」。

髪の毛よりも細い、数ミクロンの世界を
職人たちの感覚と技術力でお客様のオーダーに応えていきます。
しかも全部、手作業で。

やばいですよね、
私もいまだに信じられない世界観です。


(6)ついに工場が開きます!

さぁ、駆け足で村田ボーリング技研の技術をご紹介させていただきました。
ここから先は、
ぜひ皆さんの目で確かめてもらいたい。

ということで。
村田ボーリング技研の工場を開きます。

11月17日からスタートする「ファクハク -静岡工場博覧会2023-」に
村田ボーリング技研も参加させていただきます!

ちなみに今日は紹介していないけど、
村田ボーリング技研とっておきの技術についてもご紹介する予定なので
ぜひ皆さん遊びに来てくださいね。
一般のお客様も大歓迎でございます。


ちなみに私が考える工場見学の推しポイントはこちら。

見ただけでは分からない?
髪の毛1本よりも細い世界で戦うムラタの技術力
日常では味わえない、五感で味わう工場
熱さ、音、手触り、におい、色、五感がフル稼働すること間違いなし
日本のモノづくりを担う職人たちの姿
真剣なまなざしは本当にかっこいい


扉の向こうに広がっている工場の世界をぜひお楽しみください。

以上、村田ボーリング技研ナカノヒトでした!



こちらの記事は2023/09/20~2023/09/21にかけて実施した #notethon にあたって作成されたものです。

実は村田ボーリングさんは、弊社からもお仕事を依頼しています。
本文中にあったように、社名になっているボーリングこそ行われていませんが、溶射を中心とした技術力に加え、「人を大切にする経営」や多くのステークホルダーに向けた数々の取り組みを通じ、存在感を持つ素敵な企業さまです。裏側を見ることができるファクハク、参加してみてはいかがでしょうか!(こやま)