沖縄の静岡を探して…沖縄で富士登山してみたら、しっかり4日間筋肉痛だった(本部富士登山記)#notethon
こんにちは。タカバシと申します。
沖縄在住で「沖縄ランチブログZ」や「生ビールブログ」などのブログを運営しつつ、元メロンパン王子としてTVに出たり、いろいろな人をお姫様抱っこしたりしています。とっ散らかっててすみません。
以前、イシダテックの小山さんにインタビューをさせていただいたこともあり、そのご縁から #notethon に参加させていただきました。今回、沖縄と静岡をつなぐものを探していたところ「沖縄にも富士がある」ということを知り、沖縄の富士「本部富士(もとぶふじ)」を目指しました。
沖縄の富士はどこにある?
本部富士は沖縄本島北部、山原(やんばる)と呼ばれる地域にあります。登るためには、沖縄海岸国定公園の本部ふるさと歩道を利用します。
近くにはトイレや自販機が設置された駐車場があるので、今回はそこを拠点に向かいました。
今回、移動した範囲を拡大するとこんな感じです。
本部富士(ミラムイ)をはじめ、デーサンダームイ、デークムイなどが見えますが、ここの地形は円錐カルストと呼ばれるもので、円錐状の丘陵や岩山なんだそうです。木が生えて森にも見えることからムイ(森)と呼ばれていたとか。
ちなみに、円錐カルストは日本でもここだけ、日本唯一の円錐カルストなんだとか! ある意味で日本一の山がそこにあったわけです。
ふるさと歩道という名のけもの道
舗装された道から道標に従って、円錐カルスト遊歩道に入ります。
こういった道標があるので、サンダルでも歩ける感じかと思いきや…
徐々にトトロ感が増していきます。
ちなみに、今回はイシダテックの note ということで、秘密兵器つながりでアースガロンを帯同しました。
よく見ると、左下に虫がいるんですが、ここから下山するまでに数多くの、今まで見たことのない虫に出会うことになります。
(苦手な方もいると思うので、虫はこの画像が最後です)
けもの道はどんどん道なき道へと変化していきます。
赤いテープを目印に、まずはデーサンダームイを目指しました。
途中から急斜面を登ることになるんですが、ギザギザの硬い岩なのでとんでもない緊張感を味わえます。
とはいえ、5分くらいで頂上に到着しました!
左手奥に見えるのは、本島から車で行ける離島「瀬底島(せそこじま)」です。
が、今回の目的地はお隣の山、本部富士なので、早々にそちらを目指します。この日の気温は31度、すでにこの段階で汗だくです。
水分を補給しつつ、先ほどの遊歩道まで戻ったら、さらに先を目指します。
本部富士の頂上に着いたら、静岡の美味しいお酒で乾杯するんだ。
その本部富士への経路がちょっと分かりづらく… 目印があるのですが、デーサンダームイ側から見るとこういう感じです。皆さんだったら、① 〜 ③のどの方向へ進みますか?
ちなみに、赤い矢印の看板を反対側から見ると…
③が正解なのがわかります。罠だ、罠。
この道もまた険しく、さらに先程よりも長い道のりでした。
森パートを抜けたら、お次は崖パート!
こういう斜面を登ること約15分… 本部富士の頂上に到着しました!
僕も帽子を脱いで景色を楽しみます。
奥に見えている帽子のような島は伊江島(いえじま)です。
そして、ここでビール!
静岡のブルワリー・West Coast Brewing(ウエストコーストブルーイング)のペールエール!
のはずだったんですが、なんだか雲行きが怪しいのと…
酔って下山途中に怪我でもしたら、多くの人に多大なるご迷惑をおかけすることになるので、ビールはお預けに… カップも持ってきてたのにな。
岩山だとは思っていましたが、まさかノコギリのような岩山だとは思いませんでした。
ちょっと転倒しようものなら、どうなるかわかったもんじゃないですし、雨が降ってきたらさらに悲惨なことになりそうです。
ということで、慎重かつ大胆に下山を開始します。
下山中に迷い、道が無くなる
慎重かつ大胆に行き過ぎました。どこかで目印の赤いテープと赤い葉っぱを見間違えたのかもしれません。「あれ? ここ通ったかな? いや、通ってないかな?」という感覚を3回程度味わった後で、それは確信に変わりました。
迷った!!
ただ、電波があったのとコンパスが生きていたので、スマホを見ながら駐車場の方向に草木をかき分けてとにかく進み、なんとか戻ってくることができました。途中、ベタに踏んだ木が折れたり、石が崩れたりしました。ほんと、酔ってなくて良かった。お茶だけどうまい!
あなたの地元にも富士がある!
静岡県のサイトには「全国のふるさと富士」として、日本各地で「◯◯富士」と呼ばれている山を確認することができます。
全国には、それぞれの地域に「富士」の名前を付けた「ふるさと富士」が数多くあり、その数は少なくとも340あるといわれています。
こちら、自治体からの情報を元にふるさと富士を集めているとのことですが、340以上あるとは… 今回登った本部富士は標高250メートルながら、日本唯一の円錐カルスト群にある本物の富士山にも劣らない過酷な山でした。「僕が普段から登山をしていない」というのもありますが、登山から4日間は筋肉痛を味わいました。
それにしても、装備はしっかりとしていて良かったです。本部富士はもちろん、各地の富士に登る場合は、長袖長ズボン、トレッキングができる靴、軍手の準備も忘れずにしましょう。本部富士はトゲだらけの草や木、何よりギザギザの岩がヤバかったです。
乾杯は国際通りから徒歩1分の静岡で
さて、那覇に戻った僕は乾杯のリベンジをすべく「ジロチョウ 酒一家」なるお店に向かいました。名前からわかる通り、静岡の美味しいものがいろいろといただけるお店で、那覇・国際通りから1本入ったところにあります。
まずはビールで乾杯! 怪我もなくビールが飲めることに感謝!
実は沖縄で静岡のお料理やお酒がいただけるお店を結構探したんですが、ここが唯一だったんですよね。フードメニューに静岡的なものがあるお店や静岡のお酒を提供しているお店はあったんですが、フードもお酒も静岡! というお店はここだけでした。
ということで、静岡の美味しいものをいろいろいただきました!
まずは、しぞーかおでん! いりこ出汁が特徴で、具材の黒はんぺんは魚感抜群の美味しさです。
魚にはやっぱり日本酒でしょ、ということで、ここからは静岡のお酒をいただきます。まずは英君から…
静岡のイカを使った塩辛&松前漬けと合わせつつ…
白隠正宗に…
開運もいただきました!
調子良く飲んでいたら、大将に黒はんぺんの炙りをサービスしていただきました。
これも日本酒との相性抜群で美味しかったなぁ。ごちそうさまでした!
ちなみに「どうして沖縄で静岡?」と思っていたんですが、お店の大将は清水エスパルス&FC琉球でプレイしていたことがある方でした! だからお店にはサッカー選手のサインや関連グッズが多かったんですね。
今回は静岡しばりで楽しみましたが、沖縄の食材を使ったお料理もあったので、静岡の方が沖縄に来た際にもぜひ立ち寄ってみていただければと思います。沖縄も静岡もいいもんですよ〜!
おわりに
沖縄の静岡を探してみましたが、日本で唯一の円錐カルストだったり、沖縄で唯一の静岡居酒屋だったり、希少な出会いに恵まれました。「沖縄の静岡」のように、皆さんがお住まいの場所でも、静岡をはじめ他の地域とのつながりや縁を探してみると、面白い出会いが待っている、かもしれません。これから登山にもほどよい季節になります。まずは「ふるさと富士」の検索から始めてみてはいかがでしょうか?