【Google Workspaceで】承認ワークフロー、導入してみた。
イシダテック 総務部の小山です。
更新の度にたくさんの反響をいただく、#DXシリーズ 。
CASE:イシダテックでは、デジタル化に近い「小さなDX」からはじまり、業務の基幹に近いツール導入まで、取り組みをご紹介してきました。
今回のテーマは「見積稟議」の承認
承認ワークフロー、といってもいろいろありますね。
どの業種でも登場するであろう、「見積稟議」に関するワークフローです。
製品群を考えると、重要度は高い
弊社の場合、アフターパーツ的な部品類の販売や修理、オーバーホール * といった作業も一定数存在します。
しかし製品である「秘密兵器」の大きな特徴は "受注生産" 。
(どんな業種や企業でもそうでしょうが)見積の精度や原価管理が弊社にとっても重要な理由ともいえます。
受注生産体制下の見積と実績管理
製品ごとに工程や製作期間が変わるのは何となく想像がつきますよね。
しかし同じ目的を持った機械でも仕様が異なれば、使用部品あるいは機構の一部まで変更が発生する可能性だってあります。
そこで構想した図面や過去製作した経験等も参考にしながら、必要な人員(人工)や資材の費用、外注するならその費用を……、と積算していく。
そして完成(あるいは納入)までチェックを続けていきます。
見積稟議作成には、作成者/承認者それぞれに幅広い知識や経験が必要です。
見積稟議書が、これだ
…と言われても想像しにくいと思うので、実物をお見せしてしまいます。
受注以降のフローは基幹システム上で一元管理されていますが、その前工程である見積まではスプレッドシートで管理されています。
ワークフロー、どうする?
今回手を入れたのが、その(承認)ワークフロー。
従前の状態を社長が図にしてあったのでそのまま貼り付けます。
問題点を抽出するならば……、
準備編:最新テンプレ迷子や原本編集リスク
作成編:時間をかけて積算した数字をExcelが不具合で吹き飛ばす
承認編:証拠が残りにくかったり、進捗がわかりにくかったり
などなど問題がありました。
打開策の検討と、維持したいこと
しかし維持したい部分も
スピード面
事業規模的にはスピードは強みとして持っておきたいところ。
というよりも可能であるなら上げたい。上げる必要がある。
システム面
GoogleWorkspace、TeamSpirit、Redmineと進めてきて、これ以上別の場所には増やしたくない感も正直なくはない。使う側も混乱するかも。
連携/保管面
見積データに関しては、他の場所で利用されることも十分考えられます。
ファイル自体の保存場所や、他の帳票へのデータ反映など、仕組み次第ではDXの「X」にアプローチできそうなものも存在します。
最適解が"GoogleWorkspace"に!
「DX、進めてみた。」 前編・中編でもお話ししたように、弊社はグループウェアとしてGoogleWorkspaceを利用しています。
そのボタン、いつの間に
「ファイル」ボタンを押したとき。
「承認」ボタンがあらわれた!
何気なく、そしていつの間に追加されたものの、役立つ機能でした。
記憶が正しければリリースは2021年末頃。
Document,Spreadsheet,Slideの各アプリケーションを通じ、作成者が承認を依頼、承認者は(諾否含む)フィードバックが行える機能です。
導入編
導入はていねいに―。もはや #DXシリーズ における鉄則です。
冒頭にはクイックマニュアルがついていました。
キーワードで明記された注意点には特に気を付けて!
いつも通り、先回り式回答集ことFAQもあります。
Excel→Spreadsheetに変わることで起こる操作面の心配や、仕組みまで。
「状況に応じて柔軟に!」感もありますが、スピードも求めたいですし、ケースバイケースな最適解を導くための対応策が書かれています。
承認運用編
ここからが若干複雑。
ですが経験則だったルールを明確にするために必要なことです。
ではなんで複雑か、というとベースとなる考え方があります。
スピードの観点では、金額多寡や起票者に応じて承認者が動的に変わることも必要ですし、ガバナンスとの両立では避けられないポイント。
なので、こんなルールになった。
(初見の方は理解に至らないかもしれません……。)
なので社長はフローチャートを作りました。
理解が進めば、先ほどの表を参照することも減るかもしれませんが、初期・導入段階では役立つ一枚です。
事例と運用対応編
FAQほどではないものの、過去にも起こったもの
予め取り決めておかないと迷いが生じそう
こんな例が「迷う事例と対応」としてまとめられています。
課題点の振り返り
ここでもともとの課題も再確認してみましょう。
システマチックになったことに留まらず、従来の課題も解決されていれば申し分はないでしょう。
準備編:最新テンプレ迷子や原本編集リスク
作成編:時間をかけて積算した数字をExcelが不具合で吹き飛ばす
承認編:証拠が残りにくかったり、進捗がわかりにくかったり
導入を経て
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