魔境の謎部屋は、いま。|一箱本棚つくってみた。
総務部のこやまです。
突然ですが……
弊社の総務棟に存在していた、コピー室・調理室を総称した空間である魔境の謎部屋というスペース。ここをIKEAしか勝たんというコンセプトのもとで改装してから早いもので2年が経過しました。現在どのように使われているか、そして "つくってみた" 一箱本棚を紹介します。
ご存知でない方のために
改装ダイジェスト
もともとはこんな空間だった2部屋。
お茶汲みや印刷、そんな役割も時代の変遷とともに失われ、石田社長はこのスペースの有効活用を検討するようになりました。
コンセプト・こだわり・魔改造
これを機に用途をはっきりさせ、限られたスペースを有効活用したい
そして石田社長が提示した単純明快なコンセプトこそが「IKEAしか勝たん」であり、壁は白以外許さず、電気のスイッチまでこだわりを持って魔改造が進められることになりました。
改装後・現在のすがた
そして、こうである。
魑魅魍魎が跋扈する魔境の謎部屋と呼ばれたかつてのすがたはどこへ。
営業担当の執務スペースとして生まれ変わり、2022年6月から使用されることになりました。
オープンシェルフの使い方
ちょっときになるのがオープンシェルフです。
物が乱雑に置かれている感が 気に食わない 好ましいと思わない石田社長。
来社された方も通過する廊下に面しているこのシェルフを、社長は「本棚」として活用したいようです。
本棚と言えば…?
もはや焼津市から日本全国に広がっていった、土肥さんによるさんかくの「一箱本棚オーナー制度」みたいなものができるのでは!?
そう思ったのも束の間……
そこで(?)土肥さん呼んでみた
土肥さんば民設民営の私設図書館である「みんなの図書館さんかく」を焼津駅前通り商店街に設立。この仕組みは焼津市から日本全国に拡がり、企業が社内に設置する取り組みも始まっているそう。
弊 社 も や れ ば い い の で は ?
ということで、土肥さんにも現地を見ていただき、本を設置しました。
滞在時間はわずか10分でした。(いつもすみません)
図書館は一箱からつくれる。
とりあえず3人で本置いてみた。
さんかく、いや、3人で1冊ずつでさんさつ―。
オープンシェルフ全体はまだきれいになっていませんが(笑) 棚の一角から「さんかく」をはじめて、少しずつ、時間をかけて全体を侵食していきたいと思います。
設置した書籍紹介①
石田 尚 代表取締役 より
「まぐれ」「ブラック・スワン」「反脆弱性」の著者である、ナシーム・ニコラス・タレブの本。石田は「まぐれ」から入ってここにたどり着いた。
身銭を切ること(金銭的な問題ではなく、対称性の問題。損害の一部を背負い、何かがうまくいかなかった場合に相応のペナルティを支払うということ)の重要性を率直で軽妙な語り口で論ずる本。
統計学、社会心理学、金融工学を交えた、物事(や社会現象)の本質を見極めるコツが散りばめられていて、2、3度と読み返したくなる本です。
時折出てくる、運動に絡めた辛辣なジョークもまた面白いです。
豪華なジムの器具は特定の場合を除いてまず役に立たず、ジム会員費はディベロッパーの儲けになる、という事実と「さも科学的でありそう」ということを逆手にとった科学主義に触れながら、
とも。
読み返すと会社運営や仕組みづくりに役立つマインドセットも論理的に説明されていることに気づきます。
読み返す度に学びがある、良い本だー!
設置した書籍紹介②
金澤 靖一 取締役総務部長 より
大人も考えさせられる内容の絵本です。
国際会議の場で、こういった発言ができるリーダーは希少な存在だと思いました。子どもがもう少し大きくなったら一緒に読みたいと思っています。
本の紹介は以下をご覧ください(笑)
書籍紹介③
こやま より
知性を判別するIQ(ntelligence Quotient)だけで人の知能は判別できない、とされていた中で提唱されるEQ(Emotional Intelligence Quotient)。
意識的に用いることで、困難な状況でも前向きな感情を作り出し、組織の中で適切な行動を取れるようになるとも言われています。
EQは後天的に鍛えられるというところがいいところでもありますし、どんな仕事にも相手がいることを忘れずにありたいですね。
在学中に読んだ本でもあるので、詳しくは以下をご覧ください(笑)
その他の書籍
「さんさつ」と言いながら、すり身博士になれる本 "Surimi and SURIMI SEAFOOD" や缶詰博士になれる本 "日本缶詰史" なども置いてあります。
ご来社された方もぜひお手に取ってみてください。
おわりに
今般ご来社いただいた土肥さんは焼津駅前通り商店街の物件を購入し、「みんなの公民館まる」という取り組みをスタートしています。
「私設公共」そして「地域でこどもを育てる」を本気でつくるために。
収入の大部分はみなさんからのメンバーシップで組み立て、地域のこどもに当たり前に地域の大人が投資する文化をつくることが目的の取り組みです。