総務部のこやまです。
突然ですが、今回は名刺を制作した話をします。
またその中では弊社のロゴマークに関する話題も上がりました。
記録も兼ねて書き残してみたいと思います。
今回の目的:2種類が存在する名刺を統一
昨年の FOOMA 出展以降、2種類の名刺が社内に存在していました。
再デザインにあたって
叶えたいことは比較的明確で、簡単に表現するならおおよそこの3点です。
現代っぽさ
ひとつめの旧名刺にはないものです。
裏面も素敵ですし、デザインもおそらくプロのお仕事。
しかし作成からは相応の期間も経過しており、下に記述する機能や、単純には現代っぽさを取り入れたい感はある。
適切な機能
FOOMAの際に作成されたふたつめの名刺は、QRコード等こそ設置されているものの、実は私のiPhone12 miniでは読むことができませんでした!
解像度か印刷時の設定かと推測されますが、 55×91mmと限られたスペースでの機能不全はもったいない。各種ロゴの表示数や情報量もやや多く、リニューアルしたHP等への動線も設けたいところです。
動線設計
上述の内容にリンクするものでこそありますが、特にSNSを運用する私もご挨拶の際に『noteやってるんですよね!』と言っていただいたとしても到達には "ググってください" とお願いする必要がありました。
採用面やこれから先の究極目標では案件につながることも視野に入れたいフェーズ。興味を抱くきっかけとしてオフライン×オンラインの動線としてSNSへの流入も図りたい印象。
そうだ。デザイン、できない―。
納期や金額面も考慮すると、ラクスルでの印刷を継続したい。
でも私は当然デザインができないので、デザインだけをしてくれる方を探す必要があることをぼんやりと考えていました。
金曜日に、Taktで―。
Taktにいらっしゃる学生さんに頼んでみよう!
と思ったきっかけは、Taktのある草薙駅周辺に立地する大学のひとつ、常葉大学に造形学部が存在していること。
ここの学生さんなら適任では?と思いついてしまいました。
そう記載されている学部説明を見ても、在籍する学生さんにお手伝いしてもらえば、素人の私が作るより間違いなく良いものができそうです。
加えて私が毎週金曜にお伺いしているTaktという場は、事務局が(当然依頼内容次第ではありますが)企業・学生間での課題解決やその期待値調整に助力してくださることがあります。まずは一度相談してみることに―。
無事紹介をいただき、制作へ!
そして、事務局・小林さんからご紹介いただいたのが佐藤葵さん。
私は毎週金曜日のTakt往訪を継続していたので、そのタイミングを利用して対面でのミーティングを行いながらプロジェクトを進行させます。
しかし写真が撮影された当時は(後述する反省につながる部分になるのですが)最終成果物のイメージが非常にぼんやりとした段階でした。
制作過程
制作中もメインはTakt訪問時のオフラインでの折衝が中心。
加えてTaktでコミュニケーションツールとして採用されているSlack経由での連絡も合わせながらオン・オフ双方でコミュニケーションを行っています。
私の成果物へのイメージがぼんやりとしていた結果、ここで佐藤さんには大量のプロトタイプを生み出させてしまうことになります。
最終的に収束を図る中でも、多すぎる選択肢は判断の難しさにもつながっていることは否めず、初期段階での構想の難しさを実感します。
裏話:幻のヴィーナス
そんな中、私のした無茶ぶりに対する佐藤さんのアウトプット。
さすがの感性に驚きつつも、後述するデザイン的観点から裏面の選択肢として右下のデザインを社内へ実際に一度持ち帰っています。
『(裏面とはいえ)製造業の名刺としては攻めている感』は否めず、異なる系統のデザインに収束することとなりますが……。
社内の人間だけではこのソリューションはまず思いつかず、実現することも困難であることに違いないので、痺れるデザインでした。
発見と修正を繰り返して
そんな新たな方向性の発見や修正を繰り返して成果物のイメージが最終版に近づくにつれ、微細な修正も多くお願いすることになりましたが、佐藤さんには猛烈なスピード感で応えていただき、スムーズに進捗していきました。
関連トピック:イシダテック、ロゴの謎
①カラー
検討を進めている間に、明確にしなければならないものがありました。
ブランディングを学んだ方からは怒られてしまいそうな見出しですが、実はイシダテックにはロゴカラーが2種類存在しています。
(おそらく旧名刺を作成した際、できたものなのだと思われます…)
看板や封筒等印刷物、社旗、車両に貼付されたロゴなど大半は「濃い緑」のロゴですが、「薄い緑色」のロゴとところどころで混在している状態です。当然今回考慮が必要になり、「濃い緑」を採用することに。
②組み合わせ
さらに加えて……、これまたブランディングを学んだ方からは怒られそうな「被るから」という理由なのですが、ある有名な企業と混同(あるいは資本等何らかの関係性がある)されてしまうこともあるので、右側の社名表示はISHIDAではなく㍿イシダテックを今回の名刺では用いています。
③歴史と意匠
イシダテック設立前にロゴが検討された形跡が残っています。
工場の屋根に書かれているサインにも現在のロゴへ書き換えた形跡こそあるものの… 二重になった状態でそのまま残っています。笑
しかしながらロゴマークの意匠に関しては私も真意を知りません。
いつか解き明かしたい謎のひとつです…
なお過去の会社紹介資料こと「古文書」を参照すると、石田鉄工所との組み合わせでもこのロゴマークは一部使用されています。デザイン検討時の資料と思われますが、おそらく昭和末期頃のもの…と思われます。
完成品
さてトピックは名刺に戻り、検討を重ねて名刺デザインが完成します。
表面はFOOMAの際に作成した名刺を踏襲し再構築しています。
一方、オンライン上のコンテンツが充実しつつある弊社。
得たい効果のため、裏面に記載する情報は慎重に取捨選択を行っています。
ヴィーナスという幻を一度見た裏面ではありましたが、最終的に落ち着いたデザインに収束しました。なおこのnoteを書き終えたら、社員の新たな名刺を発注する作業に移ります。
社内で大切に、長い間使われるものになることを祈ります。
おわりに
デザインをしていただいた佐藤さんと事務局・小林さんのコメント、さらに私の反省も合わせて掲載して記事を締めたいと思います。
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