イシダテック 総務部の小山です。
どこか攻めたタイトルの今回の記事……。
社内の貴重な「空間」というリソースを最大限活用することを目指し、存在していた「魔境」を約2か月かけてリノベーションしました。
AsIs / ToBe的な視点とともに、BeforeAfterとしてまとめます。
▶2022/06/30追記:この記事にはスウェーデン語版があります
背景:いつも何気なく出していた航空写真
本題に入る前に弊社のnoteによく登場する航空写真を改めて見てみます。
すると実は、各建物で役割が大きく5つに分かれていることがわかります。
そして今回の舞台「総務棟」
「大掃除、どうせやるなら、ちゃんとやった話。」にて……、
私は工場を「古い 」と表現しましたが、この総務棟も築年数は同じです。
決して大きい建物ではないですが、部屋の役割や一部レイアウトはその時々で求められる形に合わせて見直されてきています。そして今回「変化」を求める空間も、こちらの建物内に存在します。
Before+📷
ということで総務棟の中に入ってみます。
リノベーションの舞台は「給湯室(調理室)」と「コピー室」の2部屋。
まずは各部屋の以前の姿から問題点を明らかにします。
課題意識(FromRedmine)
給湯室(調理室)の問題点
ここからは両空間の問題点を洗い出してみます。
そもそも年数的な問題もあり、設備面の老朽化こそ目立ちますが……。
最も大きな問題は活用されるシーンの圧倒的な少なさです。
「お茶汲み」もコロナ禍で取りやめた結果、昼食のお味噌汁加熱と、小山が歯を磨き、社長がプロテインをシェイクする程度の場所です。
よって「これを機に用途をはっきりさせ、限られたスペースを有効活用」している状態こそが、リノベーションを経てありたい姿といえます。
コピー室の問題点
こちらに関しては、説明するまでもありません。
ドアを開けたらこれです。
しかし、この貴重なスペースは社長室と総務事務所の間。
限られたスペースの中、これほど良い立地条件を生かさぬ手はありません。
方法は多数考えられますが、社内状況を鑑み活用方針を設定しました。
それは「総務部と営業チームor事業推進チームを物理的に近くする」ことで (特に会計的な) 情報連携を高度に行うこと。
実現できればスペースが有効活用された、理想的な状態に近づきます。
コンセプト(by石田社長)
Study
居室面積は決して広くない、でも開放的にしたい。
そして、できるだけシンプルで飽きのこないデザインにしたい。
結果たどり着いた短絡的な答え、北欧。
北欧デザインとはなんなのか、恐る恐る調べると……。
なんのひねりもない検索ワードにもかかわらず、まともなページがヒット。
北欧の国別に難しい定義はたくさんあるものの、見慣れたキーワードが。
コンセプト
こうして雑な事前調査の結果、決まったコンセプト。それは……。
「IKEAしか勝たん」
実装案
レイアウト&選定
レイアウト案はぜひ全貌をご覧ください。(社長作成)
撤去対象 / おおよそのレイアウトを決定し、物品を選定していきます。
ちなみに「IKEAしか勝たん」ので、当然物品は全てIKEAで購入しています。
購入物品選定基準は前掲のWEBサイトが参考(にしていたらしい)ですが、「色がホワイトであれば正義」だったのでしょう……。
その他、基本的な快適スペースの原則は過去に設計室の模様替えをしたときの資料を参照しています。
実装
購買/依頼
石田社長「ちょっと総務棟の改修でご相談がありまして、現地をご覧いただける日程調整できますか……?」
業者さん「えーっと、遅くなってしまうんですが、今日の午後イチなら近くにいますんでどうでしょう?」
そんなフットワークの軽い業者さんの力も得ることができました。
ここからはコンセプトや実装案を基に、リノベーションに進んでいきます。
途中経過 → 完成まで、全てをお見せします。
Phase 1 ‐ 不用品撤去
必要なものは適切な場所に移動させ、不用品は撤去を行いました。
こんなに広かったんですね、この部屋。
Phase 2 - 壁を撤去、一つの空間に
調理室とコピー室の間にある壁。
今回のリノベーションでは撤去し、一つの空間を作ります。
Phase 3 - IKEA,IKEA,IKEA……
最後に、今回の最難関作業である家具の組立に移ります。
レイアウト案の検討に基づき購入した家具たち、この物量。
相応の時間を要しますが、自力で組立を行った家具は大事にする傾向があるとも言われます。そんなIKEA効果も信じて組立を進めます。
製造部員にも力を貸していただき組立が進み……。
そしてついに、全体像が見えてきました!
After+📷
完成したのはこんな空間。
白を基調とした北欧テイスト、ナチュラル感や上品さがあります。
あまり大きなスペースではありませんが、何より白の力で広く見えます。
デスク天板や、オープンシェルフのナチュラルカラーであったり、フェイクグリーンの存在も良いアクセントに。
おわりに
▶環境整備は終わらない