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福岡のアイデア屋は言った。「ヒット商品の開発にはストーリーが必要だ!」と。#notethon

皆さん、唐揚げはお好きですか??
私は物心ついたときから今日まで、大の唐揚げ好きな20代OLです。

我が家では、料理上手の祖母がいつもお弁当を作ってくれていました。

小学3年生の運動会の日。
祖母から「運動会よく頑張ってたね。お弁当の唐揚げは美味しかった?」と聞かれた際、何気なく「ちょっとベチャっとしてた」と伝えるとちょっぴり悲しそうな顔をしていて、子どもながらに胸が痛んだことが強く記憶に残っていました。

時は経ち、私は大学生に。
その頃、UberEatsが日本でサービスを開始しました。
そのニュースを見て、直観的に「このサービスはこれから流行りそう。ということは、デリバリー唐揚げを美味しく食べることにニーズがあるはずだ!」と考えます。
そこでついに、長年抱いていた、「お弁当の唐揚げももっと美味しく食べたい!」という想いを叶えるべく、自ら研究開発を始めました。

研究を重ねた結果、ある1つの仮説にたどり着きます。
「普通のキッチンペーパーで吸油すると、唐揚げとキッチンペーパーの接地点は1点しかない。唐揚げは全方位に油が含まれているわけだから、唐揚げを包み込めるようなペーパーが必要なのではないだろうか?イメージ的にはガラスのコップを包む緩衝材…。
んんっ!?唐揚げには緩衝材が必要なのか…!?」

この時、「これまで存在しなかったことが不思議なだけで、そもそも唐揚げには緩衝材が必要なのだ」ということに気付いたのです。

そうして誕生したのが「カラッとペーパー」です。
「カラッとペーパー」は、唐揚げをはじめとする様々な揚げ物の油分や水分を吸収する緩衝材です。また、保温性にも優れています。
「カラッとペーパー」を使うと、時間が経っても美味しく、そしてヘルシーに揚げ物をお召し上がりいただけます。




イシダテックさんのnoteをご覧のみなさまはじめまして!
株式会社コウダプロの唐揚げ担当原口です。


突然唐揚げの話をして驚かせてしまい、誠に申し訳ございませんm(_ _)m

「面白くてワクワクすることなら何をやってもよい」とされるコウダプロは、実行可能で成果に直結するアイデアを基盤とした商品開発を行っている福岡の会社です。

カラッとペーパー以外にもさまざまな商品を開発しているのですが、私たちが大事にしているのは「ストーリー性」。
「その商品には、人々が買いたくなるような魅力的なストーリーがあるのか?」という視点を持ちながら商品開発をしています。

ブランド論の大家であるデービッド・アーカーは、「ストーリーで伝えるブランド シグネチャーストーリーが人々を惹きつける」(ダイヤモンド社、2019年)の中で、人の記憶に残って愛着を喚起し、行動に影響を及ぼすストーリーのことを「シグネチャーストーリー」と定義しています。

例えば、マイクロソフト傘下のスカイプが伝えたいメッセージは「創造的な方法でスカイプを使えば、他の方法では不可能なことをチームで達成できる」だそうです。
そして、スカイプにはこのメッセージをそのまま表現したかのようなエピソードがあります。

インディアナ州に住むサラと、ニュージーランドに住むペイジは、ともに左腕の肘から先がない状態で生まれた。2人の母たちは、娘同士も親しくなることを望んだが、これほどの遠距離で関係を築くにはどうすればよいだろう?解決策があった。スカイプを使って毎日つながることで、少女たちは体験を共有でき、深い友情を育むことができたのである。後年、スカイプは2人をニューヨークに招待し、感動の対面が果たされる。サラとペイジをめぐるスカイプのストーリーは4200万回以上視聴され、メディアで取り上げられる回数も3000を超えた。


他にもスカイプにまつわるこのようなストーリーはたくさんあり、すべてが合わさることで「創造力のある人は、スカイプの力によって人生を豊かにする素晴らしいことを実現できる」というメッセージを伝えています。

つまり、スカイプは”戦略的に”伝えたいメッセージを伝えていると言えるのではないでしょうか。

ではここで、コウダプロの「アスガール顆粒」の開発秘話をご紹介いたします。




福岡でサプリメントや化粧品の企画・開発に携わっているコウダプロ代表の幸田は、8年前、接待やお付き合いで毎晩のように深酒が続いていました。当然、日常生活にも支障が出ており、倒れそうになりながら接待を繰り返す日々…。

 この状況を深刻に考えた幸田は、アルコール対策のため、サプリメント開発という職業柄、お酒対策に良さそうな成分を取り寄せて調合し、ビンに入れて持ち歩いていたのです。(白い粉状でしたので見るからに怪しいものでしたが…)

 以降、お酒の席のたびにその”白い粉”を取り出して飲んでいたのですが、馴染みのママさんやバーテンダーさんに「それは何?」とよく訊かれるので、冗談でおすそ分けをして差し上げていたところ…。

「あの粉の正体はなに?」「翌日全然違う!」「毎日飲みたいから購入したい!」と次から次に問い合わせをいただきました。”お酒のプロ”とも云える方々にとって、アルコール対策はとても切実なお悩みだったのです。

「これは何とか製品化しなければ!」と考えた幸田は、お酒のプロの方々のために、本格的なアルコール対策サプリの開発を始めました。

 そうして50回以上試作を繰り返しながら4年の歳月をかけて、ついに開発したのが「アスガール顆粒」。接待で倒れそうになっていたサプリメント開発のプロが、お酒のプロのために開発した、完全プロ仕様のアルコール対策サプリメントです。




カラッとペーパーは昨年12月に発売後、さまざまなメディアで取り上げていただきました。
しかしなぜ無名企業の新商品がこんなにも注目を集めたのか???

それはやはり、「カラッとペーパーにはシグネチャーストーリーがあるからではないか!?」と僭越ながら思います。

テレビの取材では、「唐揚げ女子がどんな背景やどんな想いがあってこの商品をつくったのか?」と聞かれ、必ず「唐揚げ女子が開発!」と紹介していただきました。


これがもし、「ベンチャー企業に勤める研究開発担当の40代男性が仕事としてつくった商品」だったらここまでのメディア露出はなかったのではないかと思います。

また、アスガールの直近のトピックとして、この9月にドン・キホーテで全国デビューを果たしました。
それを発表するプレスリリースをPR TIMESで配信したところ、配信からわずか24時間でPV数は2500以上に!(平均PV数は400~500だそうです。)
実際のプレスリリースがこちらです。


全国デビューに際し、開発秘話だけを書いたプレスリリースを配信したのです。

PV数が伸びた要因として最も大きいものはアスガール公式Twitterで担当者が拡散したことなのですが、やはりここでもシグネチャーストーリーが効いたのではないかと推測しています。

コウダプロは商品開発をやっている会社です。
しかし、ただの商品開発屋ではありません。

私たちは「ヒット商品」をつくっています。

ヒット商品に必要なのはアイデアと熱意。
私たちがつくるすべての商品には、ヒットさせるためのさまざまなアイデアが詰め込まれています。
そして、そのさまざまなアイデアのひとつがシグネチャーストーリー。

熱意ある開発者による開発の理由、開発時の苦労、開発できたときの喜び。
それらを紡ぐとストーリーとなるのです。




以上、コウダプロが「ヒット商品の開発にはストーリーが必要だ!」と考える背景を述べさせていただきました!

イシダテックさんも、ものづくりカンパニー。
イシダテックさんはものづくりにおいてどんなことを大事にされているのでしょうか?
イシダテックさんがつくるものにはどんなアイデアが詰め込まれているのでしょうか?

イシダテックさん!
ぜひいつか教えてください☺



こちらの記事は2023/09/20~2023/09/21にかけて実施した #notethon にあたって作成されたものです。

ご自身の「ちょっとベチャっとしてた」からあげの思い出が原体験となり、紡がれたシグネチャーストーリーが人の心を動かすこと、いわゆるブランドエクイティピラミッドの右側を感じつつ読ませていただきました。
イシダテックが作る製品に対してのストーリー。
弊社も各媒体を通じて設計や製作を担当した社員が見え、お客さまのリアルな声をも伝えるようなストーリーテリングができるよう、いつか挑戦したいものです。(こやま)

イシダテックのことは、詳しくはnoteで―。笑

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