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【募集】事業推進室に参画される方

「そろそろ、人が欲しいですね」

事業推進室は、言ってみれば特殊なチームだ。
「室」というチームになってまだ2年と少し。老舗企業の中のベンチャーのよう。

当初は、どの時期にどのような人をどれだけこのチームに採用するか、という要員計画も作られていた。 ところが計画とリアルは全く一致しないことを経験してきた。

「これならお客様も新規に使用してくれるだろう」
と思ったことは失敗し、

「ま、副次的な使い方なんですけどね」
「全然自信ないですけど、ちょっとやってみましょうか」
ということは、 なぜか不思議と求められることと合致し、進んでみたり。

「ああ、なぜこのニーズに気づかなかったんだ、これは行ける!やるぞ!」
そう思ってみれば思い描いたような進捗はなく。 凍結されたプロジェクトだと思えばまた復活し、少し進んでまた止まり。

止まったと思えば、「夏までに本番機をこの工場に導入したい」という話になったり…。

自らの期待、計画を現実によって裏切られるため、いつしか計画は計画でなくなってきた。 そうは言っても、目の前の課題を面白がりながら、また苦労しながら解いていくたびに、この点に来ていることに薄々気づいてしまいました。 


この点。そう、上の、赤い丸いやつ。


事業推進室に、参画される方を募集します。


新しいことや調整することが多いため、急激な成長を望むとどこかで弱いポイントが生じる。 人と組織の成長で大切にしている言葉だ。そのため、ゆっくり人を育てようと思った。ところが、人を育てるスピードと、事業が成長するカーブは全く同じものではなかった。この点を次第に見失っていたすみませんすみません。

七転び八起きしながら進めてきた事業推進室の取り組みが、大きくなろうとしています。




ということで…
ようこそ、歴史あるベンチャー企業へ


弊社は1948年の個人創業以来、焼津から日本中、時には国境も超えてお客様の成長に貢献する「秘密兵器」を届けてきた小規模な企業。

しかし、新たな技術は今日も世界のどこかで生まれ、求められるものも変化しています。だからこそ「新しい技術」へのアプローチは続きます。

今日の主役は事業推進室。
歴史の中に宿るベンチャー精神を、感じてみてください。


バトンは再び社長に。経営者自身の言葉でお伝えします。




事業推進室とは

イシダテックの中でも、新しい事業や取り組みを推し進めるチーム。
自分が第一人者のため、社内というか日本ですら詳しい人がいなかったり、1日24時間の定義から疑うエンジニアがいたりと、自由・先進を重んじる社長直下の組織。

・AI(ソフトウェア/計測系)実装
・スイス企業とのJV事業
・筑波大学との共同研究協働ロボットの組み込み、IPC
・EMT
などを推進し、従来のイシダテック事業に新しい価値を加えるかということを企てる。やっていることが見えないなかなか見えづらいため、社内からも訝しげな目で見られる。2ヶ月に1回、オープンに社内報を発行。




 事業推進室のVMV

事業推進室は部署単位でのVMVも掲げており、ご紹介します。


■事業ミッション:機動的かつ能動的に、少し先の未来になくてはならない技術をお客様の生産現場に実装することで、新しく独創的な価値提供を実現する。 

「少し先の未来」というのは、ある技術を持ち込んだときに、通常の人がギリギリ用途を想像できる、ビジョナリーは妄想が進む、研究者はできると理論的にわかっていたレベルの「ちょうどよい」先進性を表現しています。
紹介を受けたその日は何に当てはまるかピンと来なかったけど、お客様に紹介/社内と議論したら実はこういった用途に使用したい、というのが次々でてくる「顕在化しそうでしていないニーズ」にアプローチして、それを形にするまでの事業。

形にして横展開、は社内の別チームでもできるが、リテラシ・マインドが高いこのチームではないとできないことの実現を指す。そしてあくまで実装させることが価値である。

■事業ビジョン:今まで誰もできなかった・やらなかった・やろうとも思わなかったを実現し、他部門、お客様ができることを拡げる、特殊なチームでありつづける。 

何らかの制約で思いつかなかったり、やろうとしてもその当時に当てはまる技術がなかったり、そうできるとは知らなかったようなポイントにアプローチし、「これがあれば装置化できる」とか「これがあれるからこそシステム的に完成する」という価値の実現を目指す。

そうすることで、いままで「これがなかったから」できなかったことを次々となぎ倒し、できることを社内外で広げていく。そして、やってることが特殊なので最初から全て常識的に連想できる範囲には収まらないし、収まりたくないという意味で「特殊」。

■事業バリュー:無駄の排除、無駄の追求 

無駄は排除したい。ただ、一見無駄に見える(資金がかかること、時間がかかること、労力がかかること)を信じてやり続け、キャズムを超えたところでやっと表に出てくるような、そんな働き方をしている。




社内での位置づけは「たぶんこう」

まずイシダテックの手掛けている既存事業のポジションニングがあります。これは、ニッチな分野どストレートで堅実に生きています。やらない内容の事業もあります。
次に、それと少し重なるように、ただ少しだけはみ出して事業推進室がカバーする事業分野があります。国際特許で守られた技術を使用しながら、唯一我々だけが取り組んでいる内容だったり、自社で完結させるからこそはじめで実現できる、既存分野との結合や実装を担当したりしています。
この関係性を発展することで、イシダテック全体の事業範囲を(時間はかかりますが)ゆっくりと押し拡げていくイメージです。




設計室へ


さて、当のメンバーは会社敷地内にあるテクノロジーセンターに籠って出てこないこともよくありますが…、日常的には広い設計室、その片隅で活動しています。


通称は Technology Center から "TC"

AO Group SwissとジョイントベンチャーであるAO Group Japanを設立したのは2018年。旧名称は実験棟。


かつてご紹介したこともある、彼らのデスクはここに。
来年で半世紀を迎えるであろう建物ゆえか、新規事業、ましてアジア圏で唯一取り扱うことのできる超音波関連技術や、一歩先行くAI開発をしているようには見えません。しかしある分野では第一人者ともいえるみなさんです。


あるお客さま「ブリブリの昭和の企業」

Webカメラを壁に直接養生テープで貼ってあったり、17週間連続でフル回転した鬼スペックPCはほこりまみれだったり…。




取り組む業務を紹介します


大きく分けると3つの事業があります。
具体的に書けないことも多いのですが、ざっくりとご説明します。




01|AI

AI開発は、筑波大学および大手食品会社さまと連携した研究開発を複数年にわたって継続しています。

特徴的なのはAIを搭載した検査ソフトの作成だけでなく、長年培ったハードへの知見を合わせて取り組む弊社のスタイル。過去の記事でも詳しく紹介していますので、ご興味のある方はどうぞ。

研究報告ジャーナルもぜひご覧ください。
つくばリポジトリ内のPDF
開発されたAIを組み込んだ装置は、長いものではすでに2年間、大手食品会社さまの3拠点で日夜稼働しています。




02|EMT

わさびのモバイル農業に挑むベンチャー、NEXTAGEさまとのストーリーの中でも登場したEMT。

『「好ましくないはたらきをする菌」を滅殺する可能性を持つ秘密兵器』とお伝えした装置ですが、栽培モジュール内では "うどん粉病" に対して効果を発揮することが実証されました。EMT実機を用いた検証や実証、販売を行うことも事業推進室の業務の一つです。





03|AO事業

そして、3つ目がAO事業。しかし私からは具体的な事業紹介ができません。



知財は厳重に管理されており、秘密保持にとにかく厳しい。

言葉で最大限表現するとすれば、強みは超音波を活用した技術。
瓶に入っているような粉…。各種粉体を高い歩留まり率で取り扱ったり、ワーク(食品などの処理対象物)をこれまでに実現が難しかった形状にカットしたりといった形でも活用されます。





事業内容は伝えることが難しい、でもそれはこれまでのnoteとも同じ。
そんなとき何が軸になったか?というと、働く人や文化をメインに伝えていくことでした。

そんな弊社を表す頻出ワードのひとつが "珍事徹底" 
加えて事業推進室にフォーカスしたとき、その姿を伝えるもう一つの大きな軸となるのがおそらく "人" です。


社長曰く製造部が陸軍、設計が海軍だとしたら、事業推進室は特殊部隊
存在こそが珍事、なのだそう……。




"トモダチ作戦"


事業推進室は、特殊部隊。
その時私の脳裏に浮かんだ言葉は「類は友を呼ぶ」でした。
メンバーの実像を紹介すれば…、これならここで働くことへ興味を持っていただけるのではないでしょうか。





事業推進室のメンバーを紹介します


※自己紹介は、彼らの上司が書いています


セールス担当 藤井一規 (Kazuki Fujii)

住友系の商社から焼津の中小企業に転職した、英語発音抜群系男子。
新生児を抱えてアルペンスキー中に滑落。必死のガードでお子さんは無事。藤井は骨折。A級スキーヤー。スキーストックをモリ代わりにして素潜りで魚を捕れる。
少林寺拳法大学1年時チャンピオン。1年生でチャンピオンになり、飽きたのでスキー部にも加入。ちなみに中田とは少林寺拳法部で出会う。

公開済記事より
大学卒業後、食品商社に勤務後、2018年イシダテック中途入社。
現在は同2018年、イシダテックがスイスに本社を置くAO Group Swissと共同出資でジョイントベンチャーとして設立したAO Group Japanの営業担当。筑波大学 生命環境学群 生物資源科学部類卒。




AO事業担当エンジニア 中田英輔 (”A”suke Nakata)

英語が喋れないけどスイス(AO事業)担当になって、無事英語を喋れるようになった。代名詞である「無駄ですね―。」からお察しの通り、無駄を極端に嫌い、爆速で排除する。人間デジタル庁。
自身の仕事も爆速であるため、多分A輔の他にB輔とC輔がいることを石田からは疑われている。「お!今回はB輔ですか?」と聞かれると、「いや、英輔しかいませんww」というわかりきった冗談を言う。多分、回答者はC輔。
歯に衣着せぬ物言いでも有名で、社長の前で「やっとマトモな会社に近づきましたね」「今の、何が面白かったんですか?」ぐらいは日常茶飯事。

公開済記事より
筑波大学 理工学群 工学システム学類卒業後、2000人規模のSIer企業へ。
退職後2020年1月、イシダテック入社。広島、茨城、神奈川…、そして縁もゆかりもない静岡へ。実は実家は広島の山間部なのだそう。
(都会生まれインターネット育ちだと勝手に想像していた)
イシダテックとスイス企業のJV、AOGroupJapan エンジニアとして活躍中。



AI事業担当エンジニア 中原正寛 (Masahiro Nakahara)

Welcome to another sky.
トライアンドエラーを繰り返し、AIを備えた産業用装置を開発し、すでに食品最大手企業で3台稼働させている猛者。高専入りたてでリーダーを務め、ロボコン”大賞”を受賞した経験がある。金属加工からメカトロニクス、認知科学からAIまで、興味と知識、理論と実践の幅が広い。当人の気分も確率空間上に分布しているため、とても興味深い働き方をする。勤怠記録するのがめちゃくちゃ苦手で、勤怠入力締日である毎月15日には会議室に立て籠もり(勤怠打ち終わるまで帰れまテンが慣例となっていた。※本来は毎日つけるものです※)最近、折り返しTELができるようになった。

公開済記事より
経歴
2012年3月:津山工業高等専門学校 卒業
2016年3月:高知工科大学 システム工学群 ロボット工学専攻 卒業
2017年9月:JAIST 北陸先端科学技術大学院大学 高信頼組み込みシステム開発人材育成プログラム受講 (一身上の都合により退学)
2017年12月:株式会社イシダテック 入社


AI事業担当エンジニア 笹岡勇太 (Yuuta Sasaoka)

唯一の良心、天下泰平、ユートピア。ほんとに大人(超絶ほめ言葉)。
中原さんが駆け抜けた焼け野原に煉瓦を敷き詰めてローマへの道を作れる人。間違いが許されない、医療機器の組み込み系ソフト開発を担当していた経験を活かした堅実派。釣りが趣味。最近結婚した。

公開済記事より
2022/01入社
高知県出身 清風情報工科学院 情報処理・ネットワーク専攻 卒業
前職在職時から静岡県内(沼津市内)在住。趣味は釣りで、焼津転居後の初釣りも完了済み。最近の悩みは購入したキーボードの納期が延びに延びまくっていまだに届いていないこと…(だったが、無事届きました。)




弊社で事業を推進する、未来のあなたへ


採用要件の定義なんて難しい話もやめます。
「こんな人達が推進している事業なんだ!」と伝われば十分だからです。

そして”トモダチ作戦”の真髄は、「この人たちと一緒に仕事をしたい!」と感じてもらえるかどうか、にあります。
そこで、未来の同僚に向けたメッセージを預かってきました。


預かったメッセージは編集・校正なし。
人柄が伝わるように、そのままの言葉でお届けします。(中原さんを除く)




社長・石田からのメッセージ

― フランクに言うと…
①素直な人。間違いを指摘されたら、具体的な行動によって改善できる。
②母親と思い出がある人。
③抽象的思考ができ、帰納的/演繹的論理構造によって物事を考えられる。

― 人物像と、職種に分けて話すと…

・好きなもの3つ、嫌いなもの3つをきちんと言える人。好きなもの3つは必ず生活にインテグレートされており、嫌いなものはいかに低減・回避・転換するかという方法を自分自身でわかって、かつ、実践してきている人。
・抽象的な物事を考えられる人。それを面白がれる人。
・自分の現在の仕事と、社会的な価値を結び付けられる人。そのストーリーを語ることができ、さらに自分のやっていることに対して将来的な姿を語れる人。

選択項目
選択A:エンジニア向け
・特定のプログラミング言語を習得し、5年以上遊んだことがある。
または3年以上業務で使用したことがある。
・ロボコンに参加、または興味があり類似の活動をした実績がある。
・数学、物理が嫌いではない。というかそれで世の中がなりたっている例を、大学数学が世の中のサービスに貢献している例を3つ以上挙げられる。例:確率微分方程式が天気予報に、ベイズ確率がSNSレコメンデーションに、ブラック・ショールズ方程式が株価予測に、など。

選択B:営業向け
・法人営業の経験があり、形のないものもしくは新規商材を扱っていたこと。
・コンサルティングもしくはソリューション営業の経験があり、クライアントと相対して会議体で司会進行相当のポジションであったこと。
・異文化と接する、コミュニケーションを取ることをこれまで経験したことがある。


セールス担当 藤井一規より

・食品製造、食品そのものに対する強い思い入れがある方、誤解を恐れずに言えば「変態」「食品オタク」と仕事がしたいです。

探求心の強い方!新しいこと、知らないことに出会えることを幸せと感じ、分からない物事は自発的・積極的に調べて、吸収できる人。

・交渉の攻め時、引き時をわきまえている方。恋愛上手な方。営業にとって、お客様は恋人です。街中で、見ず知らずの相手にアプローチ出来るメンタルがあれば尚良しです。


AO事業担当エンジニア 中田英輔より

とにかく「向上心、学習意欲のある人」だとうれしいです。
入社後はプログラミングや、3DCADを使用した簡単なデザインをすることもあると思いますが、経験がなくともやる気(学習意欲)さえあれば習得できるはずです。

また、事業推進室は決められた仕事をするというよりは、課題を見つけてそれに取り組む、という自身で仕事を作り出す特色が強い部署になります。
そのため、現状の非効率性・改善点に気づき、ただ不平不満を言うのではなく、「解決のために主体的に行動できる人」ですと活躍できます。

AO事業に関しては文化の違うスイス人と仕事をするため、時に衝突することもあります。「強い忍耐力を持ち合わせた人」ですと大歓迎です。


AI事業担当エンジニア 笹岡勇太より

・常に新しいものに触れていたいという「好奇心旺盛」な方。知財となる新しい技術を積極的に知り、勉強していく意欲のある人

・臆せず言ってみる、やってみるができる方。冗談のような案も遠慮なく発言でき、実行に移すことができるチャレンジ精神のある人。

・論理的に物事を捉える方。クライアントや社内の人間と打ち合わせをしたりする機会も多いため、打ち合わせをスムーズに進められる論理的な思考力のある人。


AI事業担当エンジニア 中原正寛より

・人で言うと笹岡さんのようなマインド
・タスクを終えられる人

→爆走する中原さんに伴走してくれ、苦手分野を補ってくれる人のことなのかと推測…。

・質問して仕事が終わった気にならない人
質問や問い合わせをして「僕の仕事は終わったんで」とプロジェクトの進捗を止めてしまう人がいる。そうではなく、あくまでも課題が解決されるまで継続的に取り組む姿勢が維持できる人。
→これはおそらく、ソフト・ハード両面の開発に携わってきた中原さんゆえの言葉。弊社の社員インタビューでも、「自分の業務範囲を線引きしない人」といったニュアンスの言葉は多いです。



おわりに

下に添付した画像は新卒、ならびにエンジニアの方向けですが、実際にお話しするとしたらお伺いしたいこととポイントを整理したものです。

▶働くことへご興味をお持ちいただけた方へ
お問い合わせ/ご連絡先

recruit@ishida-tec.co.jp
 (株式会社イシダテック 採用担当)
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