イシダテック 総務部の小山です。
①メンバーシップ限定記事
②山カメラの進捗に関する記事
にて言及しましたが……。
初めて高専生&大学(院)生のインターンシップを受け入れました。
そこで、今回は小山からの実施報告書を公開します。
出会いは、あるイベント
3名の内1名は学内の募集から運よく弊社を見つけていただきました。
しかし、他2名との出会いは 逆求人フェスティバル * というイベント。
このイベントで出会い、インターンシップ参加に至っています。
「逆求人」が解決に導いてくれる悩み
まず、エンジニア採用。特に地方では想像以上に苦難が連続します。
(中でも中小企業にとっては大きな問題のひとつともいえます)
現状としては、
という状況。
まさにWebサイト上で言及されている通り……!
ナビ媒体などは大量/一括採用を行う場合は高効率な手段かもしれませんが、採用スケールや知名度を踏まえると、必ずしもベストとは言いきれない。
逆求人フェスティバルは上述したお悩みポイントを解決してくれながらも、質の高い学生さんとお会いでき、アクションにもつなげられます。
なので、逆求人を選ぶ
こんな状況な弊社にとって大きいのが学生さんたちと1on1で話せること。
話さえ聞いていただければ、訴求力の高さを発揮できる企業も多い。
弊社もそこには自信がある。そこで選ぶべきは逆求人でした。
インターンシップ計画へ
イベントを経て「つながり」を構築した学生さんたち……。
今夏こそ、やりたい―。
そんな念を込めて計画しました。インターンシップを。
プログラム、3つの軸と+α
今夏のインターンでは、メインコンテンツとして3つの軸を置きました。
それに+αを加え、スケジュール全体が構成されています。
1.実習
専攻分野に応じる
(今夏はAI/機械設計の2分野に別れて実施)
2.山カメラ
学生さんの得意分野/学習内容に応じて参加ポイントを作成
ひとつの成果物として目に見えるモノになり、プレゼンも実施できる好題材
3.協働ロボット
全員共通のプログラム
からあげ供給を短時間で実現する楽しいコンテンツ、のはずが…
4.+α
工場見学や会議体参加、プレゼンテーション実施
エンジニアに求められる様々な役割や視点を体感してもらう
1.実習(AI編)
noteでもご紹介を行ってきたように、AI開発の取り組みを続けています。
今夏のインターンでは「チーズ」および「唐揚げ」を題材に、CNNモデル * の作成から検証結果の資料化までを行いました。
一部実習項目にはあいまいな課題も設定され、加えて伝える方法まで十分に検討しなければならない。もはや「実務」です。
日程もタイト。しかし参加した2名は想定以上の成果を生み出しました。
TensorFlow(2015年にGoogleが開発した機械学習のソフトウェアライブラリ)も初めて触れた、ということでしたが、不明点を聞くだけでなく、自身でも解決策を調べる行動を行っていたことが特筆すべきポイントです。
1.実習(機械設計編)
機械設計の実習では部品図の寸法記入作業が大きなテーマでした。
まずは組図と機械の仕組みについて説明を行ったところ、
「訳が分からないほど複雑」と思ったのが本心だったそう。
しかしながら部品図にすることで一つ一つの役割から理解が進みました。
寸法記入にあたっても、注意すべきポイントや作成した図面を参照し作業を行う製造担当者の視点も頭に入れる必要があります。
そしてこれはデモではなく、組み立て後納入が予定されている製品。
弊社の設計担当者も日常的に行っている実務の一つであり、実際に体感してもらうことで未来の設計者としてどういった視点が必要か感じ取ってもらうことができていました。
なお、弊社は「フィードバックは猛烈に」実施しますが、学生さんたちにも「振り返りはていねいにしよう!」と伝え、時間を割いてもらいました。
2.山カメラ
それぞれの知識を活かしソフトの仕様検討、実装やハード設計を一部担当。
最終日のプレゼンテーションでも担当箇所の説明を行いました。
なお「やってるうちにおもしろくてもっとやりたくなってしまった」ので、性質上リモートで協働可能なAI系の2名は継続して関与いただくことに。
彼らの力で山カメラがどのような形で実現されるか、どうぞお楽しみに!
長くなってきたので、息抜きコーナー
さてみなさん、静岡といえば何を思い浮かべますか?
特にSNS上では静岡と言えば…!さわやかですよね。
2名は県外からお越しいただいたので、休みの日に食べに行きました。
げんこつハンバーグとさわやかバーガーで満足してもらえました。笑
3.協働ロボット
各SNSでたまに登場する協働ロボット。
今回参加された学生さん、実は全員が高専に関係しています。
ハードを含む一気通貫性は弊社の事業における強みでありながら……。
多分彼らの目線では、何よりも、楽しい。
「間違いなく面白みを持って取り組んでいただける!」はずでしたが……、
タイトなスケジュールゆえか想像以上に格闘になってしまいました。笑
真夏、8月の工場。
暑い中の作業でありながら抜群の集中力で試行錯誤しました。
課題は疑似的なものではあるものの、好き/得意な分野を活かせる場であり、製造業ではたらくたのしさを感じてもらえる内容であったと感じています。
成果がこちら
扱ったことのないロボット、そしてわずか3時間と限られた時間。
その中で生まれた成果は動画でご紹介します!
4.+α
オフライン開催にしかできないこともまだまだたくさん。
工場見学や、社長とのセッション、会議への参加や何気なくする雑談……。
少なくとも6日間、不慣れな労働に近いことをするのもハードすぎる…!
そこで気分転換も兼ねつつ、各所に挟み込みました。
おわりに
▶おまけ