1日が、朝始まる―。
4:30 起床―。
中原さんの1日、弊社社長・石田に負けず劣らずの早さで始まります。
コーヒーを淹れて始まる1日、濃密なものが見れそうですね。
4:40 勉強 or 趣味
超有効活用するのは「朝」です。
この日は、3Dプリンタでヘッドホン掛けを作成。そのために弊社の業務でも使用している3DCADのSolidWorksを用いてモデルを製作します。
本人によるとSolidWorksは高専在学中に初めて使用した3DCADで、最も使いやすいと感じているそう。年16,000円で個人ライセンスを購入しています。
今回作成した3Dモデルは、スライサーソフトウェア(Cura)を使用してGコードに変換し、OctoPrintという3Dプリンターの操作をWebインターフェースから簡単に行えるオープンソースのソフトウェアに転送して印刷します。
もともと無線に対応していない3Dプリンタでも、このOctoPrintをRaspberryPIなどにインストールして3Dプリンタに接続しておくことで、WEBブラウザから印刷の開始や停止、温度や映像など印刷中のプリンタの監視を行うことができます。
そして、ひとりでにプリンタが動き出す―。
3Dプリンタは動作音が結構響くのでクローゼットに閉じ込めます。
必要なメンテナンス以外に近づきたくないので、SwitchBotプラグも併せて使い印刷までリモートで行うことができるようにしてあります。
それでも漏れ出す音。逃げるように外へ向かいます。
5:30 草むしり。
逃げ出した屋外で、早朝から草むしり。
実は最近ご結婚された中原さん。1週間毎朝1時間かけて綺麗になったここは奥様のガーデニングスペースになるそうですよ。
(何よりも、おめでとうございます!)
▶Before
▶After
8:00 出社後、ラジオ体操
これまで言及していませんでしたが、社長以下全社員でラジオ体操をして、イシダテックの1日は始まります。
2名の社員の手によってスピーカーは常設されており、3Dプリンタに中原さんが施したのと同様ラズパイ(Raspberry Pi:シングルボードコンピュータ)と SwitchBot(スマートプラグ)の制御によって毎日決まった時間に流れ始めます。
記事作成時にラジオ体操が流れる様子を撮影した動画を見ると……。
計ったように正確なぴったり具合で中原さんはやってきます。
この後さらに2つの会を経て、中原さんの1日が動き始めます。
8:03 朝礼
全社員(とは言っても40人)が集結しての朝礼がイシダテックの慣例です。
重要連絡事項等が伝達されるスタンダードな内容です。
8:10 事業推進室「朝会」
全体での朝礼後はそのまま部レベルに分かれます。
中原さんの所属する事業推進室では、メンバー3名でのナレッジシェアや、取り組み状況や実施成果の共有、課題解決に向けた相談等を行っています。
8:20 勤怠を打ち、プリンターの電源を切る
昨日分の勤怠を打っていないので、こやまが設計室を訪れ…
最近は必ず溜めないように勤怠を打つことができています。笑
そしてほぼ同時に自宅の3Dプリンタから印刷完了通知を受け取ります。
上述した発火懸念もあるので、自宅のVPNに接続し映像を確認したらプリンターの電源を遠隔で落とします。
8:25 サイコロ作り
そしてこの日は、現地での作業を行う予定です。
それに向けた下準備としてサイコロを作成するのですが…
活用シーンは後ほど言及します。
9:00~14:00 現地作業
下準備を終えたら設計室を離れ焼津新港に向かいます。
AIエンジニアとして、そしてデータサイエンティストとして。
通常は設計室内の自身の机で業務にあたることこそ多いものの、こういった現地でのデータ取りのような作業も自らの手で担当します。
撮像用カメラの設定などハードの準備も自ら行うことがほとんどです。
高専というルーツだけでなく、ロボコンをはじめ培った経験も生かして。
広範囲な知識を用いてお客さまの課題解決に尽力しています。
この日収集したデータはおよそ3時間で約1,000枚分。
魚体上の傷の有無や魚種の判別、面積を基にした重量推定等を実現すべく、イシダテックに持ち帰って作業を進めることとなります。
15:00 帰社後、データ整理
取得したデータを活用するためには地道な作業も存在します。
この日撮像した画像からかつおの魚体のみを切り抜いた大量のデータを作成していきます。想像以上に地道な作業ですが、AIとして活用されるには下準備が当然必要になることは言うまでもありません。
草むしりと同じで、目的達成・課題解決に向けた裏側、通常は見えない作業にも多くの時間がかかります。
というチャットが中原さんから突然来たこともあります。
「データ活用する!」や「DXする!」と口で言うのは簡単ですが、こんな裏側があることはぜひ知っていただきたいポイントです。
整備したデータを用いて、表面積に応じた重量との関係性をグラフ化し、関係性の強さを探る相関分析も進めていきます。そうして検証が進むAI導入と排斥等、イシダテックが従来から強みとする技術を掛け合わせることにより「人の目」頼みにならない選別作業の実現を目指した取り組みが継続していきます。
15:30 サイコロ、力を発揮
ところでこの日の朝、サイコロを作成した意味はここで発揮されます。
撮影時魚姿とともにQRコードを撮影することによって、ソフトウェアを用いてクイックに画像データのラベル付けを行うことが可能になります。
予め作成したサイコロにはこんな情報を表すQRコードを印刷していました。
16:00~17:30 インタビューを受け、終業
この日は帰社後にもとびっきり!しずおかのインタビューを受けました。
同日持ち帰ったデータもお見せしながらAI技術について紹介するとともに、「人にしかできなかったことを機械化するための解決手段がAIで… 選別する人の負担を減らしてあげたい」といった考えも述べています。
まだこの世にないものを創り、お客さまの成長に貢献する秘密兵器をお届けする。そんな言葉を体現する社員の1日でした。
おわりに
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