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ラジオ体操スピーカー、常設化&自動化してみた。

イシダテック総務部の小山です。


例によって突然ですが……。
「社内ツール検討会議」メンバーである渡邊・中田の2名が取り組んだ、
ラジオ体操用スピーカー常設化&自動化プロジェクトをご紹介します。

今回のプロジェクトは「秘密兵器」製造プロセスに近い部分もあるかも。
そして、「どうせやるなら、ちゃんとやる。」感が溢れ出ています。





ラジオ体操、みなさんはしていますか?

製造業では毎朝実施している企業も多いのではないでしょうか。
イシダテックでも毎朝この動的ストレッチを行っています。

身体を動かす製造部の社員だけではなく、技術部の社員をはじめとするデスクワーカーにも肩こり解消等メリットがたくさんありますよね。

詳しくはかんぽ生命・すこやかコラムで!
ですが弊社は屋外で実施するため、雨の日はラジオ体操、お休みです。




発端となっためんどくささとラジカセ


ここからは中田が記録として作成した資料も交えてご紹介します。
プロセス・イノベーションが大好きな(?)イシダテック社員のマインドをぜひ感じてみてください!


まず「常設化&自動化」の発端となったのは、
ラジオ体操で必要なたったひとつの道具の存在。


ラジカセです。


毎朝出し入れが必要だったり、再生・停止のコントロールだったり。
長い習慣として続けてきたことですが、実はめんどくささがありました。
そこに着目、解決を図ることがプロジェクト背景であり、目的です。

「年間でも結構な時間になり、時間および労力が無駄」というパワーワード
※人物名等は小山が改変

【資料の要約】
毎朝毎朝出したりしまったり、再生したり停止したり面倒くさいから、
常設化して勝手に再生・停止するようにしよう!というシンプルな話です。


早速解決策を検討していく


渡邊・中田それぞれが持つ実現へのイメージは、「DXシリーズ」にも登場したプロジェクト管理システム、Redmineを通じ交わされました。

【そう、こうして記録しておけば】
①またラジオ体操のスピーカーを常設化・自動化したくなったとき
②また何か似たようなめんどくさい系プロセスを自動化したくなったとき

そんなケースで活用・転用・応用できる記録が資料として残ります。

①はあるのだろうか。笑(こやま)
イメージを言語化、2人の知識と構想が重なっていく
Redmineの話はDXシリーズでしましたね!



もはや実案件と変わらぬプロセスと熱量に圧倒されます。
最終的に「構想」としてキャッチーな名称の2プランが提出されました。

それが……、
安心&高コストなAプラン:安心プランと、
ローエンド&低コストなBプラン:怪しい中華プランの2つです。

両プランの使用物品(案)
怪しい中華プランの全部載せ感がすごい


そしてこの「構想」は社内ツール検討会議でのブラッシュアップを経て、
Aプラン:安心プランでの「常設化」&「自動化」を目指すことに!




ここで現地調査へ!


最前提として今回のゴールのひとつは屋外への「常設化」です。
屋内への設置とは事情も異なり、手法や機器選定には多面的検討が必要。

つまり、技術的な実現可能性だけではなく、

  • スピーカーの設置場所と固定方法は?

  • アンプの設置場所は?

  • (屋内→屋外への)配線は?

  • 漏電対策等安全面への配慮は?

といったハード面の制約も加味することが重要になってきます。
そこで欠かせないのが、現地調査

こちらはアンプ類設置後の写真となってしまいますが……、
あおつらえむきな「棚」「配線孔」「電源コンセント」を確認しました。
これならアンプは屋内に設置し、スピーカーのみ屋外に設置することでAプランを用いた常設化が実現できそうです。

どんな素敵な構想も、制約をクリアできなかったら絵に描いた餅。


スピーカー設置にも、これまたおあつらえむきな「構内徐行」看板が。
これを設置用ポールとして用いることが決定しました。

発想を転換させ、既存のものを活用する姿勢は、コスト・工数両面でも◎
技術職である渡邊・中田の2人がこういった視点を持つことは超重要です。

個人的にはスピーカーは想像よりコンパクト
でも以前のラジカセより出力可能音量は大きい


使用物品が出揃う。ではコストは?


「構想」「現地調査」を経て使用する物品がおおよそ確定しました。
詳細はシステム構成図、およびフローとともに後ほどご紹介しますが、コスト計算の結果、”かかった費用の合計:¥35,433‐”となりました。

備品もあったが、使用物品はAmazonで購入できるレベルのもの
Google Homeはランニングコストも考慮し不採用に


ハイコストな安心プランを選択したので、費用対効果も検討しておきます。
耐用年数は推定が難しいものの、検討時資料では常設化に伴う年間削減可能時間を 600min. ≒ 10h と推定しています。

【こやまの超ざっくり謎計算】
時給1,500円の人がこの作業をしているとしても、2.5年あれば回収可能。
そしてめんどくさいことをしなくていい!というプラスの心理効果と、他の作業に回す時間が捻出できるとしたら、もっと回収期間は早まるかも……?


システムを構築していく


さて、物品が揃ったところで、システムを構築していきます。
前提として、ラジオ体操は営業日しか行いません。

そこで、ラズパイ(Raspberry Pi:シングルボードのコンピュータ)
SwitchBot(スマートプラグ)で自動再生を実現しました。
かつてのラジカセのように再生・停止ボタンのコントロールは不要です!


ちなみに、システムフローの詳細は下図のようになっています。

ラズパイ⇔SwitchBotのシンプル構成
回路の特性を踏まえたタイムラグ設定など、抜かりなし!




続いてシステム構成もご紹介します。
ラズパイとSwitchBotの組み合わせで「営業日のみ」出される実行指令。
アンプ経由でスピーカーに送られ、ラジオ体操が再生されるフローです。


中田は社長の「ベタ打ちでいいので…」を見逃し、しっかり資料を作った。
でも無事に役立ちましたよ!


これがラジオ体操用の「秘密兵器」だ!


コーディングを経て設置・運用が開始されました!
違和感なくイシダテックの朝のルーティーンに溶け込んでいます。

再生ボタンを毎朝押してくれていた社員も足早に通り過ぎていきますし、スピーカーから離れた位置でも、ばっちり聞き取れる音量です。



— だがしかし。


一度設置したら終わり?いや、そんなことはありません。

当初からの懸念や設置・運用して始めて気づく改善点も。
これらも完了段階で申し送り事項としてばっちり記録されています。
ラジオ体操を実施しない雨の日対策等、まだ検討の余地がありますね!

雨の日問題も解決策は多々ありそう


実際に今はまだ雨の日も虚しく流れています。
素敵な解決アイデアをお持ちの方はコメント欄で教えてくださいね!


「仰々しい停止スイッチがあれば雨の日押すよ」
そう申し出た私への回答がこちらでした

デスクツアーしたときはなかったけどなあ




▼今回もお読みいただきありがとうございました!

一見するとリソースの無駄遣いとも思えるこのプロジェクトですが(笑)
長年当たり前に繰り返していることに改善ポイントを見出す視点、また発想を大切に、妥協せず物事に取り組む社風が伝わったらいいな、と思います。

イシダテックの「古文書」(過去の会社紹介資料)にも、
・人々の暮らしがどうしたらもっと便利になるか?
・どうしたらもっと快適に暮らせるようになるか?

そんな人への優しさを軸にしているという記載があります。
誰もがやりたくない、面倒なことを「これって機械でできないだろうか?」そう常に考え続ける企業が私たち、イシダテックです。(こやま)


▼note8周年事業発表会にて、公認レポーターを務めさせていただきます!
当日の内容は後日レポートとして公開します!お楽しみに。

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